週刊3Dプリンタニュース

壇蜜が演じる「ダン隊員」の3Dデータが発売、映画「地球防衛未亡人」より

~「資源採掘船」をみんなで作る体験展示が横浜に~

 今回の週刊3Dプリンタニュースは、壇蜜が演じるダン隊員の3Dデータ発売のニュースや三菱みなとみらい技術館で3Dプリンタを活用した体験展示が開始されるというニュースについてお届けする。

イーフロンティアから壇蜜が演じるダン隊員の3Dデータが発売

(c) 2014 e frontier, Inc (c) 2014 「地球防衛未亡人」制作委員会

株式会社イーフロンティアは、2月7日、同社の3D CGソフト「Shade 3D」で使える3D CGデータと3Dプリント用データを収録した3Dデータ集「Shade 3D プリントデータ 壇蜜 ~地球防衛未亡人:ダン隊員から」を発売した。

 このデータ集は、河崎実監督の映画「地球防衛未亡人」で壇蜜が演じるダン隊員を、ニコニコ動画でも驚異的な再生数を誇るIKEDA氏が3D CG化したもので、Shade 3D用の3Dモデルデータ(SHD形式)1点、3Dプリント用カラー3Dモデルデータ(OBJ形式)1点、3Dプリント用無色3Dモデルデータ(STL形式)2点、高画質3D CGグラビア画像一式が収録されている。販売形式は、ダウンロード販売のみで、価格は4,830円である。さらに、データの購入者には、DMM 3Dプリントやオフィス24スタジオでの3Dプリント出力サービスの料金を2,000円分割り引くプランが提供される(対応各社につき1回のみ、有効期限2015年4月30日)。

 3Dプリント用無色3Dモデルデータは、全身とバストアップの2種類が収録されており、3Dプリント出力サービスの利用はもちろん、パーソナル3Dプリンタでの出力も可能だ。

「資源採掘船」をみんなで作ろう!三菱みなとみらい技術館で体験展示が開始

 横浜にある三菱みなとみらい技術館は、体験展示コーナー「トライアルスクエア」をリニューアルし、2月23日にオープンする。

 このコーナーでは、日本の科学系博物館では初となる3Dプリンタと設計体験を組み合わせたプログラム「スペース・プロジェクト」を体験できる。このプログラムは、「2020年に月で夢の鉱物が発見された」という設定の元、資源採掘船「ドデカトロン」を設計するもので、12人が同時に参加する「ミッション・ラボ」と、1人で挑戦する「カスタム・ラボ」の2種類のプログラムが提供される。

 ミッション・ラボでは、未来の設計デバイス「GA-BAN」を使って、12人それぞれがエンジンやコックピット、採集ローラーなどのパーツの設計を担当し、1つの機体を作り上げていく。機体が完成したら、ドデカトロンを操縦して月面での資源採掘を行う。参加者には、キーエンス社製3Dプリンタで出力されたドデカトロンの量産モデルがプレゼントされる。ミッション・ラボの参加料は500円で、申し込みは当日先着順の予約制となる。

 カスタム・ラボでは、専用タブレット端末を使って、ドデカトロンの12個のパーツをすべて1人で設計することができ、そのオリジナルデザインのドデカトロンは、3Dプリンタで出力され、後日参加者に郵送される。こちらの参加料は2,500円となり、申し込みはミッション・ラボと同様に当日先着順の予約制で、1日に36人が体験可能だ。

MONOistが3Dモデリングコンテストを開催

3DモデリングコンテストのWebサイト

 2月3日、モノづくりメディア「MONOist」は、3Dデータのモデリングコンテスト「第1回3Dモデリングコンテスト」の作品受付を開始した。

 このコンテストでは、「オリジナルキャラクター部門」「スマートデバイスケース部門」「実用部門」の3つの部門が設けられており、それぞれ3Dプリンタで出力可能な3Dデータ(STL形式およびOBJ形式)を募集している。オリジナルキャラクター部門では、完全オリジナルのキャラクターのほか、ITちゃんや今出しょう子のデザインの活用も可能。スマートデバイスケース部門では、スマートフォンやタブレット端末などのオリジナルケースを募集しており、実用部門では、生活雑貨から部品まで幅広い分野の3Dデータを募集している。

 審査員による厳正な審査もと各部門での優秀賞が1作品ずつ決定され、優秀賞には3Dプリンタ「DS.1000」が贈呈されるほか、許可が得られる場合は、その作品を業務用3Dプリンタで出力して提供される。

 応募締め切りは3月2日で、審査結果は3月28日に発表される予定だ。3Dデータ作りに自信がある人は、是非挑戦してみてはいかがだろうか。

(石井 英男)