週刊3Dプリンタニュース
中野ブロードウェイに「3Dプリンタ屋」が登場
~春休みに親子3Dプリンタワークショップが開催~
(2014/2/28 16:26)
今回の週刊3Dプリンタニュースは、中野ブロードウェイにオープンしたユニークな3Dプリンタ屋の話題と、3Dプリティングに関する企画展、そして親子3Dプリンタワークショップの話題をお届けしたい
サブカルの聖地「中野ブロードウェイ」に3Dプリンタ屋がオープン
2月3日、株式会社東京メイカーと株式会社ストーンスープが共同で、中野ブロードウェイに、「あっ3Dプリンター屋だ!!」をオープンした。
東京メイカーは、古くから3Dプリンティングに関するコンサルティングなどを行っており、3Dプリンタのノウハウや経験を豊富に持つ会社である。また、ストーンスープは、3Dモデリングを得意とする会社であり、両社とも「3Dプリンタのオタク」を自負する。「オタクなら、やはり中野ブロードウェイだろうということで、パーソナル3Dプリンタのショップを出すことにしました」(東京メイカー 中村翼氏)そう。
この3Dプリンター屋は、3Dプリンタそのものを販売しているのではなく、パーソナル3Dプリンタで作ったオリジナルiPhoneケースやフリスクケースなどの販売や、お客さんの要望に応じて、オリジナルのアイテムを作成するといったサービスを行っている。
中村氏によると、このショップはアンテナショップ的な意味合いも持っており、3Dプリンタに詳しくない一般の人のアイデアやニーズを汲み上げるにも、中野ブロードウェイという場所は最適だという。パーソナル3Dプリンタのショールームやパーソナル3Dプリンタの時間貸しを行っている店は他にもあるが、本店のように、パーソナル3Dプリンタで作られたアイテムを販売している店は、あまり聞いたことがない。
現在、3Dプリンタならではの鎖のように動くiPhoneケース(3000円)やフリスクケース(1000円)、ミンティアケース(1000円)が販売されているほか、既存のデータに追加カスタマイズを行う3Dトッピング(一箇所につき300円~)といったユニークなサービスも提供されている。例えば、iPhoneケースに笛やストラップホールを追加するといった3Dトッピングを行ったお客さんがいるという。また、3Dデータを持ち込むと、1時間あたり980円という低料金で3Dプリンタを利用できるほか、3Dデータの作成サービスも行っているなど、至れり尽くせりだ。さらに近日中に、パーソナル3Dスキャナを導入し、3Dスキャンサービスも開始する予定である。
営業時間は午後1時~8時で、定休日は特にないとのことだ。パーソナル3Dプリンタで、どのようなものが造形できるのか知りたい方や、3Dモデリングはできないが、こういったものが欲しいというアイデアをお持ちの方は、一度行ってみてはいかがだろうか。
- 中野ブロードウェイ
- http://www.nbw.jp/
企画展「3Dプリンティングの世界にようこそ!」が印刷博物館が開催親子体験ワークショップも
3月11日~6月1日まで、東京都文京区にある印刷博物館P&Pギャラリーにおいて、企画展「3Dプリンティングの世界にようこそ! -ここまで来た!驚きの技術と活用-」が開催される。本展では、3Dプリンタの実機や出力品の展示はもちろん、これまでの歴史から最新の活用シーンまで、「3Dプリンティング」に関するさまざまなものが紹介される予定だ。
また、同企画展にあわせて、3月23日と3月30日に小学生以上の子どもとその親を対象にした3Dプリンタ体験ワークショップが開催される。各日とも、午前10時半からと午後2時からの2回ずつが行われ、所用時間は約2時間。参加は事前申し込みが必要で、定員は各回とも親子10組だ。
参加費は無料(印刷博物館本展示場への入場は入場料が必要)なので、3Dプリンタを使った工作に興味がある親子は、是非参加してみてはいかがだろうか。なお、このワークショップは、一般社団法人3Dデータを活用する会・3D-GANの協力によって行われるもので、3Dプリンタの出力物は、後日引き取りに行くか、郵送(有料)での受け取りを選べる。