触れてみよう電子工作×IoT

お米が少なくなったら自動注文、「スマート米びつ」をラズパイ+myThingsで作ってみた<後編>

新しいお米はLOHACOで注文、Twitterで通知も text by 清土 伸康

「Raspberry Pi 3」とヤフーのサービス「myThings Developers」を利用して“スマート米びつ”を製作。

 僚誌「INTERNET Watch」とリレー形式で掲載していく本連載「触れてみよう電子工作×IoT」。

 第3回は、主に「Raspberry Pi 3」とヤフーのサービス「myThings Developers」を利用し、お米が減ると自動で注文をする“スマート米びつ”を紹介する。システムの概要などについてはINTERNET Watchで公開した前編で説明し、今回は実際に作成する手順を解説していく。

 なお、前編ではヤフーのmyThingsエバンジェリストである水田千惠氏が執筆を担当したが、後編はmyThingsエンジニア 清土 伸康氏が執筆をしている。

(編集部)


今回製作するシステムの流れ。

お米が少なくなったら自動で注文! “スマート米びつ”を製作まずは必要となる部品を紹介

 前回、INTERNET Watchの概要編で紹介したとおり、今回はお米が少なくなると自動で注文する“スマート米びつ”を製作します。なお、今回のシステムではRaspberry Pi 3とAmazon Web Services(AWS)、myThings Developers(トライアル版)を利用します。

 システムの動作を説明すると、

  1. お米が一定量より少なくなるとRaspberry Pi 3を使った“スマート米びつ”がmyThings Developersへ通知
  2. myThings Developersがお米をカートに追加するようにLOHACOへ通知
  3. LOHACOが自分のカートにお米を追加
  4. カートにお米が追加されたことをTwitterのDirect Messageで通知

 という流れです。今回のシステムを製作するために必要となるものは、以下になります。

Raspberry Pi 3
感圧センサーやLED、抵抗、ブレッドボード、ADコンバーター
米びつ、そこが浅めの入れ物、薄い板(2枚)、滑り止めシート
今回の“スマート米びつ”に必要な部品等
部品名称入手先参考価格(税込表記)
Raspberry Pi 3 スイッチサイエンスなど約5,700円
感圧センサー スイッチサイエンスなど約500円
ADコンバーター 秋月電子通商など約200円
LED、抵抗秋月電子通商などそれぞれ約100円
ブレッドボード 秋月電子通商など約300円
米びつ適宜適宜
底が浅めの入れ物や薄い板、滑り止めなど適宜適宜
※2017年6月調べ