パワレポ連動企画

安くて速くてよく冷える、Pentium G3258の常用自作プラン

【冷却まわりの新鉄則、教えます(6)】

DOS/V POWER REPORT 9月号

 このコーナーでは、こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の最新号と連動、同誌9月号の特集記事「冷却周まわりの新たな鉄則、教えます〜冷却・静音、これが答えだ!〜」をほぼまるごと掲載する。

 第六回目の今回は、パーツ代の総額が税込み5万円以内ながらオーバークロックまで楽しめる、安くて速くてよく冷える自作PCの作例を紹介する。CPUにはPentium G3258を、CPUクーラーにはサイズの「虎徹」を選び、4.7GHzでの常用を目指す構成だ。

 なお、この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 9月号は絶賛発売中。9月号では今回の特集のほか、USBバスパワーで動作する冷却グッズや薄型CPUクーラーの紹介、6TBクラスの大容量HDD特集、橋敏也の改造バカ一台など、多数の記事が載っている。また、100個の自作PC問題を載せた「PC自作力 2014年度夏期試験」が小冊子として付いてくるなど、盛りだくさんの内容だ。


- DOS/V POWER REPORT 2014年9月号 Special Edition -


パーツ代 税込み5万円以内でOCまで楽しめる
Pentium G3258の常用自作プラン

 ここでは、「Pentium G3258」と「サイズ 虎徹」をベースにPC一式を組む自作プランを検討していきたい。予算は5万円以内というPentium G3258に見合った価格に抑えている。

安くて速くてよく冷えるOC常用の1台

【マシンのコンセプト】

1.安い!(パーツ代の総額は税込みで5万円以内)
2.拡張性もバッチリ!(将来的なビデオカードの増設を意識)
3.OCで常用できる!(4.7GHz設定で常用できる安定性)

今回選定した自作PC
自作PCの背面
5万円以内で収めるための割り切りポイント

 いくらPentium G3258が安くても、5万円でPCを組むのはなかなか難しい。その上、安定動作する常用OC環境となると、個々のパーツもよく考える必要がある。

 まずはマザーボード。OCするなら定番はIntel Z97搭載製品だが、G3258とはコスト的なバランスが少々悪い。都合よく、マザーボードメーカー各社が8シリーズチップセット搭載マザー、しかも本来OC非対応のH87やH81、B85でOCをサポートするUEFIを提供し始めた。これを検討しない手はない。しかしいくつか注意点がある。まず、これはマザーボードメーカーの独自対応であり、Intelは関知しない点だ。最悪の場合、後日のUEFIアップデートでOC機能が利用できなくなることもあり得る。また、チップセット由来の機能にも差が出てくる。上位チップセットほど多機能かつ拡張性が高い。分かりやすいのがSerial ATA 3.0で、Z97/H97は6ポートだが、H81では2ポートだ。

 続いてケース。今回は、あくまで実用性と価格という観点から提案した。使うマザーボードはmicroATXだが、価格で見るとATXケースのほうが低価格で選択肢も多い。また、容積が大きい分、冷却に有利。将来的なアップグレードでも、ATXなら選択肢が多いため、そんなに悪い組み合わせではないだろう。今回はエアフロー重視のモデルで、がっつり冷えることを重視した。

 電源やSSD、メモリは、低価格かつ安定性も重視したド定番を投入したい。電源は、消費電力がOCした際の高負荷時でも100W程度なので、80PLUS Bronzeの500Wクラスで十分。これならエントリークラスのビデオカードを追加しても問題ないだろう。

 SSDもコスト圧縮のポイントだが、常用を考えるとシステム領域だけでなくデータ領域も考慮し、最低でも128GBクラスが望ましい。メモリは使用環境にもよるが、4GB×2枚が定番だろう。2GB×2枚という選択肢もあるが、そこまで価格差は大きくない。また、Pentium G3258ではPC3-10600までのサポートだが、現在主流はPC3-12800であり、あえて価格差の小さいPC3-10600を選ぶ理由はないだろう。

 こうした点から選定したのが今回の構成だ。実用性重視のガチな構成で、Pentium G3258を手頃な予算で楽しみつくせるものと自負している。CPUが手頃だからこそ、自作センスを問われるところで、読者のみなさんも、これを参考として思い思いにPentium G3258のOC自作を楽しんでみてほしい。

カテゴリー 製品名 実売価格
CPU Intel Pentium G3258(3.2GHz) 7,500円前後
マザーボード ASUSTeK Computer H81M-A(Intel H81) 6,000円前後
メモリ CFD販売 CFD ELIXIR W3U1600HQ-4G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2) 9,000円前後
SSD Samsung Electronics 840 EVO MZ-7TE120B/IT(Serial ATA 3.0、MLC、120GB) 8,500円前後
電源ユニット 玄人志向 KRPW-SN500W/85+(500W、80PLUS Bronze) 6,000円前後
PCケース SHARKOON Technologies SHA-BD28-G(ATX) 8,000円前後
CPUクーラー サイズ 虎徹(サイドフロー、12cm 角ファン) 3,400円前後
合計48,400円前後
拡張性の高さもポイント
4.7GHzにOCした際のCPU温度、消費電力
1時間の負荷テストもクリア
高負荷なテストでも85℃の危険域を超えることはなかった

【検証環境】OS:Windows 8.1 Pro 64bit版、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO、室温:28℃、OCアイドル時:OS起動10分後の値(4.7GHz@1.4V 動作)、OC高負荷時:OCCT 4.4.0のCPU/LINPACK実行中の最大値(4.7GHz@1.4V 動作)、CPU温度:HWMonitor 1.25のCPU TemperaturesのPackage

[Text by 石川ひさよし]



DOS/V POWER REPORT 9月号は7月29日(火)発売】

★巻頭特集「冷却周まわりの新たな鉄則、教えます〜冷却・静音、これが答えだ!〜」はもちろん、USBバスパワーで動作する冷却グッズや薄型CPUクーラーの紹介、6TBクラスの大容量HDD特集、橋敏也の改造バカ一台など、多数の記事を掲載

★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 紙版は小冊子「PC自作力 2014年度夏期試験」付き

★ 電子版は割安な税別926円、一部ショップでは税別700円の期間限定セールが7月29日(火)より実施予定
★ 電子版では小冊子の電子版も完全収録

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(AKIBA PC Hotline!編集部)