【Haswell Refresh徹底紹介(8)】Z97/H97マザーボードカタログ ～GIGABYTE編～

注目トピック1：品質が保証されたBlack Editionモデルが登場

　GIGABYTEのZ97世代のマザーボードには、168時間の耐久テストを行なった上で出荷される品質保証付きのプレミアムモデル「Black Edition」が用意される。製品には耐久テストをクリアした証明書が添付されるほか、ヒートシンクやケーブル類も特別仕様のものが付属する。

　通常モデルよりも2,000円ほど価格は高いが、個体レベルで品質が保証されている点は魅力。何よりも初期不良をなるべく避けたい、長期にわたる安定稼動環境が必要という人は要注目だ。

【ゲーミングシリーズとスタンダードシリーズにBlack Editionモデルが追加】
Black Editionは、現在、写真のGA-Z97XGaming G1 WIFI-BK（右）、GA-Z97X-UD5H-BK（左）とGA-Z97X-UD3H-BKの3製品が発売されている

【Black Editionモデルには証明書が付属】
Black Editionモデルには、168時間の耐久テストをクリアしたことを証明する、GIGABYTEの製造部門副社長兼ゼネラル・マネージャー、KevinMeng氏のサイン入り証明書が付属する

注目トピック2：ゲーミングシリーズのデザインが大きく変貌

　従来、GIGABYTEのゲーミングマザーは、ライフルを模したヒートシンクや緑色をアクセントにしたデザインが特徴であったが、Z97世代のゲーミングマザーは黒に赤をあしらったデザインになり、奇抜なデザインのヒートシンクも廃止された。

　また、ゲーミングマザーのトピックとしては、GIGABYTE初のMini-ITXゲーミングモデル「GA-Z97N-Gaming 5」が登場するなど、ラインナップが拡充したことも挙げられる。

【デザインとカラーリングが変わったゲーミングシリーズ】
Z97世代のゲーミングマザーは、赤をポイントにしたシンプルなデザイン。銃器を模したヒートシンクなどは搭載されていない

【ゲーミングシリーズにMini-ITXモデルが登場】
GIGABYTEのゲーミングマザーでは初のMini-ITXモデル「GA-Z97N-Gaming 5」が先日発売された。実売価格は、17,000円前後

注目トピック3：サウンド強化タイプを拡充

【比較的低価格のモデルでもサウンド機能が充実】
ミドルレンジのスタンダードモデルGA-Z97X-UD3Hでもアナログ／デジタル分離基板の採用など、高音質化のための工夫がなされている

【ゲーミングシリーズの上位モデルはより充実】
ゲーミングシリーズの上位モデルは、オーディオグレードのコンデンサを採用し、オペアンプが交換できるなど、より高級な仕様に

　サウンド機能が強化されたモデルが増えたこともGIGABYTEのZ97世代のマザーの特徴と言える。

　従来、アナログ部とデジタル部の基板を分離するようなノイズ対策を行なっていたのはゲーミングシリーズのみであったが、Z97世代のマザーでは、比較的低価格のスタンダードシリーズでもノイズ対策を施した製品が登場するなど、従来以上にサウンド機能が充実した製品が増えている。

【高音質化のための工夫を満載】
サウンド強化モデルでは、高音質コーデックチップ、オーディオグレードのコンデンサなどを採用、アナログ部とデジタル部の基板を分離するなどのノイズ対策が施されている

【背面サウンド端子用の出力用オペアンプを搭載】
サウンド強化モデルにはバックパネルの出力用オペアンプ（TexasInstruments N5532）も搭載されている

注目トピック4：UEFIセットアップにStartup Guideが追加

　HD解像度表示への対応など、GIGABYTEのUEFIセットアップはZ87世代で大きく変わったため、Z97世代のマザーボードでそれほど大きな変化はない。

　ただし、優先起動ドライブの設定、Serial ATAの動作モードの設定、初期化などの設定項目をまとめた「Startup Guide」が追加され、主要な設定を手早く簡単に行なえるようになっているなど、使い勝手の向上が図られている。

新設されたStartup Guide

注目トピック5：付属ユーティリティがより充実

　各種オーバークロック設定が行なえる「EasyTune」やUEFIやドライバを簡単にアップデートできる「Live Update」など、Z87世代のマザーボードに付属していたユーティリティはそのままに、Z97世代のマザーボードでは、「System Information Viewer」、「GameController」、「Smart Switch」など、さらに役立つユーティリティが追加されている。

System Information Viewer、Game Controller、Smart Switchなどの新ユーティリティに加え、既存のものもパワーアップ

GA-Z97X-Gaming G1 WIFI-BK（rev. 1.0）(実売価格：52,000円前後)

品質保証までもが付いた最高峰ゲーミングモデル

GA-Z97X-Gaming G1 WIFI-BK（rev. 1.0）

I/Oパネル部

【マルチGPUに対応】
4-wayのSLIおよびCrossFire Xをサポートするために、PCI Express 3.0のレーン数を増幅するスイッチチップ（PLX PEX8747）を搭載する

　GIGABYTEのゲーミングマザーにおける最上位モデル。

　堅牢なハードウェア構成の上、4-way SLIおよびCrossFireXに対応。サウンドにCreative Sound Core3D、LANにQualcomm Atheros Killer E2200と定評のあるコントローラを採用するなど、ゲーマー向け機能が満載されていることが特徴だ。

　型番末尾のBKは、168時間の耐久テストをクリアしたもののみが出荷されるBlack Editionモデルであることを示している。充実した機能と確かな品質を兼備したプレミアムな1枚だ。

GA-Z97X-SOC Force（rev. 1.0）(実売価格：33,000円前後)

OCシリーズの最上位モデル

GA-Z97X-SOC Force（rev. 1.0）

I/Oパネル部

【SATA Expressはサポートするが……】
Z97世代のマザーで注目の高速ストレージインターフェースSATA Expressをサポート。M.2（Socket 3）はサポートしていない

　GIGABYTEのZ97搭載オーバークロック向けマザーボードの最上位モデル。

　高耐久部品を採用した堅牢なハードウェア仕様の上、リアルタイムにCPUの外部クロックや倍率を変更できるオンボードボタンや液体窒素冷却などの極冷に対応した機能など、オーバークロックに役立つ機能が満載されている。

4-way SLIに対応するなどマルチGPU機能が充実している点も特徴。最高性能のマシンを作成したいという人は要注目だ。

GA-Z97X-UD3H（rev. 1.0）(実売価格：18,000円前後)

コストパフォーマンスの高いミドルレンジモデル

GA-Z97X-UD3H（rev. 1.0）

I/Oパネル部

　GIGABYTEのZ97搭載マザーのミドルレンジモデル。

　2オンス銅箔層採用基板など同社ならではの品質重視設計の上、M.2、SATA Expressをサポートするなど充実した機能を持つ。

GA-Z97M-D3H（rev. 1.0）(実売価格：15,000円前後)

シンプルな仕様のmicroATXマザー

GA-Z97M-D3H（rev. 1.0）

I/Oパネル部

　チップセットにZ97を採用したmicroATXマザー。

　M.2およびSATA Expressには対応しないが、Z97マザーとしては比較的低価格な点が特徴。M.2とSATA Expressが必要のない人は要注目の1枚だ。

GA-Z97N-WIFI（rev. 1.0）(実売価格：18,000円前後)

無線LAN機能搭載のMini-ITXマザー

GA-Z97N-WIFI（rev. 1.0）

I/Oパネル部

　チップセットにZ97を採用したMini-ITXマザー。

　M.2およびSATA Expressをサポートしないため、ぱっと見にはZ87マザーと変わらないが、付属ユーティリティなどが強化されている。

GA-H97-D3H（rev. 1.0）(実売価格：12,000円前後)

拡張性豊富なH97マザー

GA-H97-D3H（rev. 1.0）

I/Oパネル部

　M.2、SATA ExpressをサポートするH97マザー。

　バックパネル出力用のアンプを搭載したサウンド部など充実した機能を持つ。コストパフォーマンスの高いマシンを作成したい人にオススメだ。

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[Text by 滝 伸次]