eスポーツ/ LJL 今週末の見所
～国際化チーム vs 純日本人チーム？～

開幕戦では3試合ともそれぞれ白熱した試合が展開された。今週は「e-sports SQUARE AKIHABARA」にてパブリックビューイングが開催される。

　先週5月23日（土）、華々しく幕を開けた「LJL 2015」シーズン2。新規チームApex R Gaming（以下Apex）と、メンバーチェンジで戦力強化を図った既存の5チームが臨んだラウンド1だったが、開幕戦で勝利したのはCROOZ RascalJester（以下RJ）、DetonationN FocusMe（以下FM）、Ozone Rampage（以下RPG）のオフライン経験豊富なベテラン3チーム。

　5月30日（土）には、ラウンド2が行われる。今週の対戦カードはズバリ「日韓混合チームvs純日本人チームの対決」。昨年Riot Games社が公式大会「LCS」で打ち出した「外国籍選手は2名まで」という方針同様、LJLでも今シーズンから3チーム6名の韓国人選手が合流している。国際化の波に乗るFM、RPG、Immortals 7th heaven（以下7h）の3チームに対し、大和魂を誇るRabbitFive（以下RF）、RJ、Apexの3チームがどのような戦いを見せるのか、注目だ。

Ozone Rampageに加入した韓国人メンバーはDara選手（左）、Dreagonコーチ（中央）Doad選手（右）の3名。

その他、新しく合流した韓国人選手はDetonationN FocusMeのHwang選手（左）、Rokenia選手、そしてImmortals 7th heavenのSSuN選手（右）と、写真には映っていないがAlvingo選手がいる。

RabbitFiveは果たして王者DetonationN FocusMeの連勝を止めることができるのか。

　台風の目となるのは、第1試合RFとFMの対戦。もしFMが勝てば、ランキングは2チームずつ同率1位3位5位となり、上中下の様相を呈する。しかし、もしRFが勝てば第2試合で戦うRJとRPGのどちらかが単独1位、第3試合で戦う7hとApexのどちらかが単独最下位、そして残り4チームが同率2位となり、早くもランキングに動きが出る見通しだ。

第1試合　RabbitFive vs DetonationN FocusMe

開幕戦で大活躍したDetonationN FocusMeのRokenia選手。今週はどのようなプレイを見せてくれるのだろうか。

　前シーズンの決勝戦と同じカードであり、離れ離れになった元姉妹チームの対決という、因縁の対決。先に触れたようにランキングへの影響を与える唯一の対戦でもあるため、一番の注目マッチといえる。

　決勝戦を除く前シーズンの対戦成績は、0：2でFMがリード。決勝戦でもセットスコア0：3で敗北し、RFは他チームに強さを見せつける半面FMにだけは1勝もできていない。RFが苦手を克服しその差を縮めるのか、あるいは王者の貫録でFMが引き離すのかにも注目していきたい。

第2試合　CROOZ RascalJester vs Ozone Rampage

開幕戦で勝利し好スタートを切ったCROOZ RascalJester。写真は新メンバー、ジャングラーのHiroki選手。

　開幕戦で勝利したチーム同士の対決。単独1位か同率1位かは第1試合の結果次第だが、勝てば必ず1位となるため、どちらのチームも譲れないところである。

　前シーズンでは、両チームとも昨年からのベテランチームでありながらポストシーズン進出失敗という苦い経験を味わった。さらに前シーズンの対戦成績も1：1、連勝記録も両チームともシーズン1から通算2連勝中であり、まさにこの均衡が破られる直接対決であると言える。

第3試合　Immortals 7th heaven vs Apex R Gaming

韓国OGNの大会にも出場経験のあるAlvingo選手。開幕戦ではDetonationN FocusMeに完全封鎖され、苦い日本デビューとなった。

　こちらは開幕戦で惜しくも敗北してしまったチーム同士が、今シーズン初勝利を目指して対戦する。負ければ2敗を喫して最下位となるため、意地でも勝利をもぎ取りたいところ。

　開幕戦では、Apexは初めてのオフライン大会でやや実力を発揮しきれなかった可能性もある。7hも韓国人選手の加入やプロチーム化などの新体制で臨んだが、やや準備不足が露呈した格好となった。この1週間で両チームがどれだけ調子を整えてきたか、期待がかかる。

[写真提供　株式会社SANKO]