買ってみたらこうだった!

オーバークロックは電気代がかかる?Pentiumの消費電力を計測

高クロック動作時の電気代は約2倍?

 前回、Pentium 20周年モデル「G3258」のオーバークロックの模様をお伝えしましたが、消費電力の方も計測していたので、今回はその模様を簡単にお届けします。

 オーバークロック自体は前回カジュアルにゆるく行いましたが、消費電力はカジュアルな感じではなかったようです。


設定によっては消費電力は倍近くに上昇、常用なら程良い数値で

 以下は動作クロック(CPU電圧)別のシステム全体の消費電力です。Pentium G3258は4.5GHzくらいまではかなり簡単にオーバークロックできますが、消費電力はオーバークロックの手軽さとは裏腹に大きく変わっていました。

 なお、負荷をかけるためにPrime95を使用し、実行時の最大消費電力を計測しています。

システム全体の消費電力(最大値)
3.2GHz動作(CPU電圧1.0370V)
4.0GHz動作(CPU電圧1.1802V)
4.5GHz動作(CPU電圧1.3749V)

 4GHzくらいまではクロックに合わせてリニアに消費電力が上がっていく感じですが、4GHzを超えたあたりからクロックの伸びに対しての消費電力効率が悪くなってきます。このあたりから電圧も大きく上がるためですが、定格の48Wに対して4.5GHz動作時は91W。システム全体の消費電力なので、CPUだけで見た場合は2倍くらい消費電力に差がありそうです。


常用ならバランス重視で設定を詰めたい

 今回使用しているのは2コアのCPUなので、4コアの場合は消費電力がもっと大きく変わるかもしれません。テストに使用した個体の場合、個人的にはクロックの上昇と消費電力の上昇の割合が大きく崩れない4GHzあたりまでがバランスが良いと感じました。

 消費電力の上昇をどこまで許容できるのかは個人個人で大きく変わると思いますが、自分がターゲットとした数値に合わせて設定を詰めていくのも自作PCならではの分野。動作する最高クロックを探るのも面白かったりしますが、常用時の“美味しいポイント”を探すのもCPU倍率アンロックモデルの楽しみ方ではないでしょうか。

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