借りてみたらこうだった!
高信頼性がウリのGIGABYTE製GeForce GTX 750 Ti「GV-N75TWF2BK-2GI」をテスト
168時間の耐久テストをクリアした検査済みモデル
(2014/6/18 12:01)
今回は、NVIDIA GeForce GTX 750 Tiを搭載したGIGABYTE製ビデオカード「GV-N75TWF2BK-2GI」をお借りしました。GIGABYTEが新たに立ち上げた「Ultra Durable BLACK EDITION」シリーズのビデオカードです。
GIGABYTEのUltra Durable BLACK EDITIONシリーズとは
「GV-N75TWF2BK-2GI」が属するUltra Durable BLACK EDITIONシリーズとは、製品出荷前に168時間もの耐久テストを全数実施することで、個体ごとの品質を保証したプレミアムモデルです。
工業製品であるPCパーツに初期不良はつきもので、その原因は多種多様です。物理的に破損していることもあれば、構成パーツの一部に外観からは判別できない不具合を抱えている場合もあります。Ultra Durable BLACK EDITIONでは、長時間の耐久テストを全ての個体で実施することにより、短時間の起動テスト程度では弾けない潜在的な不具合を抱えた個体であっても、出荷前に弾くことのできるチェック体制がとられているという訳ですね。
大型GPUクーラーを搭載したオーバークロックモデル
GV-N75TWF2BK-2GIは、NVIDIAの最新GPUアーキテクチャMaxwellベースのミドルレンジGPU「GeForce GTX 750 Ti」を、ベースクロック1,163MHz(+143MHz)、Bosstクロック1,242MHz(+157MHz)にオーバークロックして搭載したビデオカード。VRAMには5.4GHz動作のGDDR5メモリを2GB搭載しています。
GPUの冷却には、2基のファンを備えるGIGABYTEオリジナルGPUクーラー「WindForce 2X」を採用。また、GIGABYTE独自の品質規格「Ultra Durable 2」に準拠しており、低損失のフェライトチョークや、低RDS(on) MOSFET、耐久性の高い固体コンデンサが実装されています。
画面出力端子は、2系統のHDMIと、DVI-DとDVI-Iを各1系統ずつ装備。画面出力端子は、全て同時利用が可能な他、ディスプレイ側が対応していれば、2系統のHDMI出力を束ねることで、最大4,096×2160@60Hzでの出力をサポートしています。
ベンチマークテストでパフォーマンスをチェック
CPU IntelCore i7-4790
マザーボード GIGABYTEGA-Z97X-Gaming 5 (rev. 1.0)
メモリ DDR3-1600 8GB×2 (G.SKILLF3-1600C9D-16GAB
OS 日本マイクロソフトWindows 8.1 Pro Update(64bit)
消費電力計 サンワサプライTAP-TST5
ベンチマークテストの結果からは、オーバークロック仕様のGeForcce GTX 750 Tiを備えたGV-N75TWF2BK-2GIが、フルHD解像度でゲームを楽しめるだけの性能を備えていることが伺えます。
また、Haswell Refreshの上位CPU「Intel Core i7-4790」と組み合わせた今回のテスト環境では、システム全体の消費電力も最大150W以下に収まっており、実性性能、ワットパフォーマンスとも優れた、魅力的な組み合わせであると言えます。
フルHD解像度でのゲーミングに好適。マルチディスプレイ用としても魅力
ゲーム用ビデオカードとしてのGV-N75TWF2BK-2GIは、フルHD解像度をターゲットにしたゲーミングPCに好適なパフォーマンスを持っています。今回のテスト環境のように、IntelのHaswell Refreshと組み合わせれば、ワットパフォーマンスに優れたゲーミングPCに仕上がるでしょう。
その他の用途として、4系統のデジタル出力が可能という点も見逃せない魅力です。今話題の4K用としては、DisplayPortを備えていないのが惜しまれるところですが、DVIとHDMIの出力だけで4画面の出力ができるというのは、DisplayPort入力の無いディスプレイでマルチディスプレイを構築したいユーザーにとっては魅力的な仕様と言えます。
GV-N75TWF2BK-2GIの実売価格は税込20,000円前後となっており、同じGIGABYTE製でよりクロックの高いGeForce GTX 750 Tiを搭載した「GV-N75TWF2OC-2GI」と同程度の価格になっています。純粋な性能ではGV-N75TWF2OC-2GIがやや優位ですが、168時間の耐久テストを経ているという個体レベルでの信頼性と、黒色の基板採用というルックス上のポイントは、性能差と釣り合う魅力となり得るでしょう。
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