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携帯ゲーム機風の小型コンピュータ「PocketC.H.I.P.」がアキバに登場

“9ドルコンピュータ”やタッチ液晶、キーボードを搭載

 1,000本ものフリーゲームが収録されているというNext Thingの“両手持ち”小型コンピュータ「PocketC.H.I.P.」が登場、Jan-gle 秋葉原本店が海外版製品を直輸入した。レトロゲームの自作ツールも組み込まれている。価格は税抜き9,800円。

 ただし、すでに売り切れで再入荷の予定は無いとしている。

「世界初の9ドルコンピュータ」や4.3インチのディスプレイ、QWERTYキーボードを搭載

 PocketC.H.I.P.のデザインは、表面の上半分が4.3インチのディスプレイ(480×272ドット)、下半分がQWERTYキーボードというもの。スマートフォンのBlackBerryを彷彿させる一方、本体カラーがホワイトで、かつ両手で持って操作するとあって、携帯型ゲーム機のゲームボーイ風でもある。

 ベースとなっているのは、同社の組み込み向け超小型コンピュータ「C.H.I.P.」。クロック1GHzのARMv7プロセッサや、メモリ512MB、ストレージ4GB、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0などが搭載されており、インターネットへのアクセスや、レトロゲームのプレイなどが可能という。

 同社はC.H.I.P.について「世界初の9ドルコンピュータ」と謳っており、11月に単体での出荷を開始するとしている。

 PocketC.H.I.P.は、そのC.H.I.P.とディスプレイ、キーボード、バッテリー、ケースを組み合わせた完成品。ソフトウェアについては、6個のアイコンなどで構成されたシンプルなホーム画面などが組み込まれており、タッチ操作でターミナル、テキストエディタ、ファイルブラウザなどのアプリを起動できる。

 中でも特徴的なのは「PICO-8」というゲーム用アプリ。プログラムを書くコードエディタ、ドット単位でキャラクタを作成するスプライトエディタのほか、マップエディタ、効果音エディタなどが用意されており、レトロゲーム(同社曰く「8ビットゲーム」)が自作できるという。

 また、1,000本ものフリーゲーム(インディーズゲーム)が収録されているといい、同社は「Z、Xキーとカーソルキーでプレイできる」と、キーボードでプレイできることもアピールしている。

 本体上部にはUSBポート(標準A×1、マイクロB×1)、3.5mmヘッドホンジャックが装備。ヘッドホンジャックは映像出力端子と兼用で、オプションとしてコンポジット出力ケーブルが用意されている。

 なお、C.H.I.P.はケースから取り外せるようになっている。また、本体下部には鉛筆を通せるという穴があり、鉛筆を挿すことでスタンドとして機能するという。

 電源はリチウムポリマー電池(3.7V)で、動作時間は約5時間。充電はUSB経由で行なう。

 同社の直販ページでは、C.H.I.P.やコンポジット出力ケーブルのほか、C.H.I.P.にHDMI/VGA出力機能を追加するアダプタなどのオプションが販売中。ただし、これらの店頭販売は未確認。

[撮影協力:Jan-gle 秋葉原本店]

【PocketC.H.I.P.】