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井上喜久子さんが「NAS大好きです!」?、「NAS EXPO 2016 秋」開催レポート(入門編)

改造バカの「バカNAS」セッションも text by 石井英男

「NAS EXPO 2016 秋」の様子。午前中は天気がイマイチだったが、午後には多くの来場者が詰めかけた
各社のブースには人だかりができていた

 10月8日、ベルサール秋葉原で、NASがテーマのイベント「NAS EXPO 2016 秋」が開催された。

 NAS EXPO 2016 秋は、主要NASメーカーや関連機器メーカーが参加し、NASの基本的な使い方からクラウド/スマホとの連携、ビジネスやプライベートでの活用までを紹介するウエスタンデジタルジャパン主催のイベントであり、今回が2回目の開催となる。初開催となった昨年は1万名近くが来場し大成功となったが、今回は昨年を上回る13社・ブランドが出展し、来場者数も昨年を上回ったという。

 イベントでは、多数のメーカーが展示やステージセッションを実施。特に目立ったところだけでも、SynologyのNAS向け最新OS「DSM 6.1」やアイ・オー・データの「5年ぶりのコンシューマ向け新型NAS」、TP-Linkによる60GHz帯を採用する次世代無線LAN規格「IEEE 802.11ad」対応ルータ、そしてくまなんピーシーネットやAOSデータによるデータ復旧サービスなど、多くの見どころがあった。

 これらの詳細はまた別途レポートするが、今回はまず「NASの入門向け」として多数の来場者を集めたセッションを紹介しよう。

 1つめのセッションは「永遠の17歳」でお馴染みの人気声優、井上喜久子さんのゲストセッション、そして2つめのセッションは「改造バカ」こと高橋敏也氏のセッションだ。

ウエスタンデジタルジャパンのHDDをアピールするカウガール達

永遠の17歳、井上喜久子さんが登場NASトークに花が咲く

永遠の17歳、井上喜久子さんが登場。お約束の挨拶で会場を沸かせていた
最後にはじゃんけん大会が行なわれ、勝者には井上さんがパッケージにサインした「WD Red」が贈られた

 NAS EXPO 2016 秋で、最も多くの観客を集めたセッションが、「17歳教の教祖」として有名な声優の井上喜久子さんのゲストセッションだ。

 MCとして、お笑い芸人の「BAN BAN BAN」が登場した後、井上さんが登場。そして、お約束の挨拶(笑)。ツッコミ用の公式グッズの扇子を持ち込んでいたファンも数名いた。

 NASについては、BAN BAN BANが井上さんに「NASって知ってますか?」とたずねたところ、「ナスは大好きです!」と答える井上さん。実際、NASの詳細はBAN BAN BANの二人も「ほとんど知らない」ということで、NASの先生として、「DOS/V POWER REPORT」の佐々木編集長が登場。佐々木編集長は、「『らんま1/2」の『天道かすみ』に会えるときいて」と嬉しそうに登場、NASについての説明を始めた。井上さんは、NASの便利さを知って「すごい!」と連発し、特にスマートフォンなどから、外出先でも自宅のNASの写真や動画を見ることができることに驚いていた。井上さんのマネージャーをしている実姉が、自分が出ているアニメの録画データが一杯になって苦労しているので、是非とも薦めたいと語っていた。井上さんが、NASを手にした感想は「羊羹みたい」というもので、その素直な反応に会場からは笑いの声があがっていた。

 さらに、改造バカこと高橋敏也氏も登場。高橋氏は、「『純潔のマリア』の『ミカエル』に会えるときいて」と井上さんに挨拶。井上さんが「その選択はなかなか素晴らしいですね」と返すと、「BDも全部持ってます」と高橋氏。高橋氏は、最後に行なわれる自分のセッションについてアピールした。

 最後に、井上さんとのじゃんけん大会が行なわれ、勝者には井上さんがパッケージにサインした「WD Red」が贈られた。

MCを務めたお笑い芸人の「BAN BAN BAN」
NASの解説役として、「DOS/V POWER REPORT」の佐々木編集長が登場。「『らんま1/2」の『天道かすみ』に会えるときいて」と笑顔で井上さんに挨拶
佐々木編集長がNASの役割を解説
ウエスタンデジタルのNAS「WD Cloud」を初めて手にした井上さんの感想は「羊羹みたい」でした
録画データもNASに保存しておけば、PCやスマートフォンからの再生が可能になる
その他のNASのメリット。PCやスマートフォンが壊れても、データを救うことができるほか、離れた場所にいる友達や親類との写真や動画のやりとりも簡単にできる
さらに、改造バカこと高橋敏也氏も登場。「『純潔のマリア』の『ミカエル』に会えるときいて」と井上さんに挨拶
井上さんのファンが持ち込んでいた公式ツッコミ用扇子

改造バカの面目躍如?世界初の「バカNAS」公開!

改造バカこと高橋敏也氏が登場
セッションのタイトルは「改造バカがNASを作った!世界初の"バカNAS"に秋葉原騒然!」というものだが、タイトルを考えたのはDOS/V POWER REPORTの佐々木編集長だという

 NAS EXPO 2016 秋のステージセッションのトリを務めたのが、改造バカこと高橋敏也氏によるセッション「改造バカがNASを作った!世界初の"バカNAS"に秋葉原騒然!」。サブタイトルには「永遠の18歳」とあるが、これは井上喜久子さんよりも1歳年上だということがわかったため。実際に、「永遠の18歳」と名乗る許可も得たんだとか。

 ステージには布で隠された謎の物体が置かれており、この正体がセッションで明らかにされた。

 高橋氏のセッションは、前半がバカNAS関連のジョークパートで、後半がNASの活用法やTIPSに関するものとなっていた。バカNAS関連では、まず、秋といえば「NAS」の季節と語り、期待通りの展開を見せる。次に、バカNAS作成の手順を解説。塗装にちょっと失敗したが、ヘタを付ければナスに見えると力説。いよいよバカNASがそのベールを脱いだ。NASは排熱も重要なので、筐体全体を覆うのではなく、上からかぶせる構造にしたという。さらに、棒を挿せば「ボーナス」、4本の脚を付ければ「精霊馬」になることを紹介。観客の笑いをとっていた。

 後半は前半とは打ってかわった真面目な内容になった。NASを選ぶには、まず目的を決めることが重要であり、例えば、マルチメディアプラットフォームとして使うなら、HDMIポートを搭載したNASを選ぶことになる。高橋氏も、今回作ったバカNASをリビングに置いて、マルチメディアプラットフォームとして使う予定とのことで、HDMIポートに超短焦点プロジェクターに接続し、YouTubeの映像を再生するデモなどを行なった。

 最後には、じゃんけん大会が行なわれ、インプレスのムックや書籍、WD Redなどがプレゼントされた。

ステージには布で隠された謎の物体が
秋といえば「NAS」の季節、ということで‥
お約束のBAY NAS(米ナス)を紹介
こちらはLONG NAS(長ナス)である
NASをセットアップして美味しくいただきます
ここからが本題。今回のベースにしたのはASUSTORの「ASUSTOR AS3102T」である
AS3102Tの内部。2ベイタイプのNASである
内蔵するHDDはもちろんWestern Digitalの「WD Red」6TB×2である
HDD 2台ならRAID 1がお勧め
AS3102TにWD Redを実装したところ
ここからバカNASへの改造開始。まずは、発泡スチロールのブロックを用意
ブロックを削っていく
形が完成。もうお気づきだと思うが‥
色を塗ったが、ちょっと濃すぎた
しかし、ヘタを載せるとナスに変身
NAS本体にかぶせて完成
後ろに棒を挿したら、「ボーナス」になる
こういう風に脚をつければ、「精霊馬」に
NAS選びは目的をはっきりさせることが重要
マルチメディアプラットフォームとして使うなら、HDMIポートを備えたNASを選択する
高橋氏は自宅で実際にNASをマルチメディアプラットフォームとして活用している
リビングにNASを置くことで、各種インターネットサービスやセキュリティカメラのチェックなどに活用できる
下の映像は、ソニーの超短焦点プロジェクターを使って投影されたものだ
UPSとの連携機能も備えている
NetflixやYouTubeなどの動画を再生できる
YouTubeのサムネイルを表示させたところ
YouTubeにアップロードされている高橋氏の動画を再生しているところ
NASを使う際に知っておいて欲しいTIPS。セキュリティと冗長性の確保が重要
最後にじゃんけん大会が行なわれ、インプレスのムックや書籍、WD Redなどがプレゼントされた

各ブースの様子を簡単に紹介

 その他、ブースの様子などをフォトギャラリー形式で掲載しておく。各ブースや今回紹介していないセッションの内容については、続報する予定。

 これらの内容については、事前告知記事も掲載している。

データ復旧サービスをてがけるAOSブース
AOSデータ復旧安心サービスパックはメーカーや機種を問わず、新品購入時に付加できるサービスだ
無線LAN関連機器を展示していたASUSブース
最新の高速無線LANルーター「RT-AC88U」。5GHz帯と2.4GHz帯をあわせて最大3167Mbpsでの通信が可能
NASボックスを展示していたASUSTORブース
左が4ベイのNASボックス「A1004T」。右が2ベイの「AS3202T」
コンシューマー向けNAS製品を中心に展示していたアイ・オー・データ機器ブース
新製品の「HDL-AAシリーズ」と「HDL2-AAシリーズ」をメインに展示していた
データ復旧技術で定評のあるくまなんピーシーネットブース
MicroSDカードにマイクロボンディングをしてデータを解析した例
外付けHDDケースを中心に展示していたロジテックブース
8ベイのHDDケースという珍しいものも展示されていた
NASボックスを展示していたQNAPブース
2ベイの「TS-228」と1ベイの「TS-128」
NASボックスを多数展示していたSynologyブース
1ベイの「DS115j」と日本で最も売れている2ベイの「DS216j」
無線LAN関連製品を展示していたTP-LINKブース
世界初の11ad対応無線LANルーター「Talon AD7200」。日本では来年の発売を予定
防犯カメラを中心に展示していたユニットコムブース
200万画素ネットワークカメラ「PF-CS717」と100万画素ネットワークカメラ「PF-CS716」
NAS用HDD「WD Red」を中心に展示を行なっていたWestren Digitalブース
Westren DigitalのHDD製品が色別に展示されていた