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旧OS環境はNASで仮想化が便利、ASUSTORがNASの活用法紹介イベントを開催

「ASUSTOR×SEAGATE NAS&HDDセミナー」レポート text by 関根 慎一

 ASUSTORとSeagateは、合同イベント「ASUSTOR×SEAGATE NAS&HDDセミナー」を11月12日(土)に開催した。会場はツクモパソコン本店4階の特設会場。

 ASUSTOR製のNASと、SeagateのHDDそれぞれについて解説する主旨のイベント。主な内容は、NAS上における仮想化OS起動の実演、ASUSTOR製NASの基本的な使い方の説明、Seagate製HDDに盛り込まれている技術の解説。

 イベントの最後には、ASUSTORのNASやノベルティが当たるじゃんけん大会も実施した。会場のキャパシティは30人程度だったが、最終的には立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。

ミドルレンジの8ベイモデル「AS6208T」
NASのHDMI出力端子にディスプレイを接続できる
エントリー向け2ベイモデル「AS1002T」
本セミナーの開催に合わせてセールを実施していた
NASなどがもらえるじゃんけん大会も開催

 ASUSTORのNASを使った仮想化PCの実演では、NASの仮想化ソフト「VirtualBox」上でWindows 7をインストールして起動するところまでを行なった。

 この日登壇したASUSTOR国内代理店ユニスターの越沼哲史氏は、NAS上でOSを仮想化するメリットとして「NASならではの大容量が使える」、「複数の仮想マシンをつくることで複数のOSが使える」、「ハードウェアの制約がほとんどなく、OSのバックアップがほぼそのまま使える」といったポイントを挙げた。

 手順としては、VirtualBox上での仮想マシンの作成、仮想ハードドライブの容量割当、プロセッサのコア数設定、OSインストール、OS起動という流れ。仮想マシン作成からOSの起動までの所要時間は、およそ15~20分程度。実演の画面は、この時使用していたミドルレンジの8ベイ搭載モデル「AS6208T」に搭載しているHDMI端子から、直接出力していた。

 OSを仮想化して運用する際に留意すべき点としては、OS、特にWindowsの場合のライセンスに注意するよう促している。具体的には、「OEM版ではなくパッケージ版を使う」こと、サーバーとして使う場合は「Pro以上を使うこと」などを挙げていた。

 なお、僚誌「窓の杜」においては、本セミナーで用いたのと同じ仮想化ソフト「VirtualBox」を用いて、古いPCの仮想化をテーマとした記事「“昔のPC”をNASに保存、さらにリモートでも使用可能に!」を掲載しているので、興味のある方は是非ご一読いただきたい。

ユニスターの越沼哲史氏
実演の様子
NASにディスプレイを接続した際の画面
リモートアクセスできることのメリットをアピール
必要に応じてアプリを導入し機能を追加できる
仮想マシンにCPUのリソースを割り振っているところ
インストールの様子はプレビューから確認できる
モバイル端末からのアクセスや設定変更が可能な点を訴求
DRMコンテンツ伝送規格「DTCP-IP」対応モデルも用意する
SeagateのHDDおよびハイブリッドHDD。NAS向けは「IRONWOLF」
ハイブリッドHDD「FIRECUDA」の機能