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Radeon R7 GPU搭載のハイエンドNASキット「TVS-x73」が発売、QNAP製

PCIeカードやM.2 SSDで機能拡張が可能、4ベイ/6ベイ/8ベイの3モデル

 AMDの組み込み向けAPUを搭載したハイエンドNASキットがQNAPから登場、「TVS-x73」シリーズが発売された。

 搭載できるストレージの台数が異なる3モデルが販売されており、店頭価格(以下税込表記)は4ベイ(TVS-473-8G)が208,000円、6ベイ(TVS-673-8G)が238,000円、8ベイ(TVS-873-8G)が268,000円。

 販売ショップはオリオスペック

M.2 SSDキャッシュに対応できる高性能NAS、Radeon GPUによる4Kビデオトランスコードもサポート

 TVS-x73シリーズは、AMDのクアッドコアSoC「RX-421BD」を搭載したハイエンドNASキット。RX-421BDはExcavatorコアを採用したシングルチップ構成のAPUで、動作クロックは2.1GHz(ブースト時最大3.4GHz)。GPUコアとして第3世代GCN(ブランド名「Radeon R7」)を統合している。

 ストレージは6Gbps SATAに対応しており、3.5インチまたは2.5インチのHDD/SSDを内蔵できる。搭載ベイ数により筐体サイズや冷却ファンの数に違いがあるものの機能面は共通で、最大64GBまで拡張できるDDR4 SODIMMスロットやトラフィクスを分散できる4ポートのGigabit Ethernet(RJ45)を搭載。4K/30fps出力が可能な2基のHDMIを備えており、4K動画(H.264)の再生やリアルタイムトランスコードといったマルチメディア環境にも対応している。

 また、本体内のM.2スロットにSSDを取り付けることで高速なキャッシュメモリとして利用できる「SSDキャッシュ」機能や、10GbEカードなどを増設できる2基のPCIe 3.0 x4スロットなど、高い拡張性も備えている。

TVS-473-8G
AMD APUを搭載
主なスペック

 共通の仕様は、搭載メモリはDDR4 8GB(4GB×2枚)。拡張スロットはPCIe 3.0 x4×2(うち1基はUSB 3.1カードが取り付け済み)、M.2×2(Type 2280及び2260対応)。その他搭載インターフェースはHDMI 1.4a×2、RJ45×4、USB 3.1×2、USB 3.0×4。250W電源を内蔵している。

 各モデルの個別の仕様は、TVS-473-8Gがベイ数4、本体サイズが188.2×199.3×279.6mmで、重量は4.9kg。冷却ファンは12cm×1。

 TVS-673-8Gがベイ数6、本体サイズが188.2×264.3×279.6mm、重量が5.63kg。冷却ファンは9cm×2。

 TVS-873-8Gはベイ数8、本体サイズが188.2×329.3×279.6mm、重量が6.52kg。冷却ファンが12cm×2。

TVS-673-8G
TVS-873-8G

[撮影協力:オリオスペック]