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RyzenのGPU内蔵モデル「Raven Ridge」が13日に発売、計2モデル

マザーのBIOS対応に要注意、ASRock製品は「2段階更新」

(2/9 19:53更新)ASUS製マザーの対応状況を追記。
初出日時 2/9 15:00

 開発コード名「Raven Ridge」の、GPU内蔵AMD Ryzenのデスクトップ版がいよいよ登場、Socket AM4対応の「Ryzen 2000」シリーズが13日(火)に発売される。

 販売解禁は同日10時(ショップによっては開店後からの販売)で、当日は「Ryzen 3 2200G」「Ryzen 5 2400G」の2モデルが販売される予定。なお、各ショップとも、9日(金)時点で予約の受け付けは行っておらず、価格の公開も同日に行なうとしている。

 Ryzen 2000シリーズは、Radeon VegaシリーズGPUを搭載したSocket AM4対応CPU。2017年3月に発売されたRyzen 1000シリーズはGPUが非搭載だったが、Ryzen 2000ではRadeon Vegaの搭載により、GPUパワーが要求されるゲームなどの用途にも応えることが可能になった。

 現時点のラインナップはRyzen 3 2200GとRyzen 5 2400Gの2モデル。いずれのモデルもCPUクーラーが付属する。

 Ryzen 3 2200GのCPUのスペックは、4コア/4スレッド、クロックがベース3.5GHz、ブースト時3.7GHz、TDP 65W(cTDP 46~65W)。GPUは8コアのRadeon Vega 8(クロック1,100MHz)が搭載される。

 Ryzen 5 2400GのCPUのスペックは、4コア/8スレッド、クロックがベース3.6GHz、ブースト時3.9GHz、TDP 65W(cTDP 46~65W)。GPUは11コアのRadeon Vega 11(クロック1,250MHz)が搭載される。

マザーボードは要BIOS更新、ASRock製品は「2段階更新」が必要

 マザーボードについては、AMD X370などのチップセットを搭載した既存のSocket AM4対応マザーも、BIOSを更新(アップデート)することで使用可能。ASUS、ASRock、GIGABYTE、MSIがBIOSに関する情報をWebサイトなどに掲載している。

 ただし、多くのメーカーがBIOSの更新は従来のCPU(Ryzen 2000以外のCPU)を搭載して行なう必要があるとしているので要注意。ちなみに、ASRock製マザーでは、まず「Bridge BIOS」に更新し、次に対応BIOSに更新するという「2段階更新」が必要とのこと。

 Raven Ridge発売にあわせて、店頭では対応BIOSに更新済みのマザーが販売中。ASUSやASRock製品の対応モデルには、目印として「AMD RYZEN DESKTOP 2000 READY」のシールが貼付されているほか、MSI製品もシリアル番号1801以降のモデルは対応BIOSを搭載しているという。ショップによっては、独自にPOPを貼って案内しているところもあるので、Raven Ridgeと一緒にマザーを購入する場合はチェックしてみるといいだろう。

店頭ではBIOSアップデート済みのマザーを複数販売中(写真はASRock製品の一部モデル)
ASUS製品の対応状況

[撮影協力:ツクモパソコン本店パソコンショップ アーク]