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ポルシェと共同開発したPCケース「Level 20」が国内初披露、2019年発売

~Thermaltake新製品発表イベントレポート~ text by 関根慎一

Level 20

 Thermaltakeは3月17日(土)、新製品発表イベント「Thermaltake新製品発表会 ~2018 After CES~」を開催した。会場はツクモパソコン本店4階。

 Thermaltakeが4月以降に国内で発売する製品を紹介するイベントで、PCケースをはじめ、電源、クーリングファン、ゲーミングデバイスの新製品が披露された。

 本記事ではThermaltake創業20周年記念のPCケース「Level 20」について紹介する。

世界に1台しかないサンプル 高級ケース「Level 20」が展示

 本イベントの目玉といえるのが国内初お披露目となる20周年記念モデル「Level 20」だ。事前告知の通り、会場には本機のサンプルが展示されていた。

 Level 20は、側面カバーに4mm厚の強化ガラスを採用したアルミ外装のPCケース。フォームファクタはフルタワーを超える「スーパータワー」としており、内部構造を3つに分割(取り外しは不可)するなど10周年モデル「Level 10」と同様の方向性を踏襲しながら、部材の一部をスチール製(Level 10はフルアルミ製)として、コストダウンを図っている。

右側面
左側面は強化ガラスパネルを採用。大きく3つにゾーニングされているのが分かる
ガラスパネルはゾーン毎に開閉可能
前側スペースには、クーラントタンクやラジエータを設置可能
後部下段はマザーボードの設置スペース
後方上段に電源用スペースがあり、横向きで設置される

 2017年のPC関連展示会「COMPUTEX TAIPEI」で展示され、2018年中の発売を予定していた製品だが、Thermaltakeのマーケティング担当、江崎英樹氏によると、展示会後に開発を一旦ゼロからやり直したため、発売が2019年までずれ込むという。開発をやり直したことで、製品サイズはCOMPUTEXの展示機よりも一回り大きくなったとしている。価格は「Level 10発売当時の18万円よりは安価にできる見込み」とのこと。

ケース背面
ケース上部の入出力パネル
イベント時のスライドから。Thermaltake20周年記念モデル

 また江崎氏は本機を紹介する際、今回のイベントに合わせて機材を搬入して展示する途中で誤って床に落としてしまったが、ガラス面は傷一つなく無事だったというエピソードを披露し、製品の丈夫さをアピールしている。展示機はまだ世界に一台しかないサンプルということだったが、江崎氏は「製品版ではここからさらに設計やディテールを詰めて、完璧なクオリティに持っていきたい」との意気込みも見せていた。

 開発にまつわる話としてはこのほか、コラボレーション先についても言及。Level 10の開発ではBMWとコラボしていたが、Level 20ではポルシェと共同開発を行なっており、江崎氏は「もし次があるなら、フェラーリやベンツと一緒に作ってみたい」と10年後の展望についても話した。2019年には"20周年の感謝を伝える企画"も構想中だという。

Thermaltakeのマーケティング担当、江崎英樹氏
ThermaltakeのIKUさん
イベント最後に行われたじゃんけん大会の様子

[撮影協力:ツクモパソコン本店]