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外部センサー不要の高画質VR HMD「VIVE Cosmos」が発売

解像度は合計2,880×1,700ドットで「VIVE史上最高画質」

 「VIVE史上最高画質」や外部センサーの不要化などを実現したHTCの新しいVR HMD「VIVE Cosmos」が発売された。

 店頭価格は税抜き89,882円で、販売ショップはドスパラ秋葉原本店ツクモeX.パソコン館ツクモVR.パソコンショップ アークなど。

 ツクモVR.ツクモeX.パソコン館では店頭デモが実施中(ドスパラ秋葉原本店は近日開始予定)。

外部センサーのベースステーションが不要になったHTCのVR HMD

 VIVE Cosmosは、HTCのVRヘッドマウントディスプレイであるVIVEシリーズの最新モデル。デュアル3.4インチディスプレイを搭載し、解像度は片目あたり1,440×1,700ドット、合計2,880×1,700ドット。従来製品のVIVE(合計2,160×1,200ドット)やVIVE Pro(合計2,880×1,600ドット)より高い解像度で、「VIVE史上最高画質」とアピールしている。

 外部センサーであるベースステーションが不要になったのも大きなメリット。VIVE Cosmosでは6つのカメラとAIテクノロジーを用いた「インサイドアウトトラッキング」が搭載されており、ベースステーションの設置などのセットアップを行なわずにすぐにVRを体験できるとしている。

 なお、VIVE Cosmosでは、機能拡張に対応する「モッド」と呼ばれるモジュール式フェースプレートが採用されており、2020年第1四半期に発売予定のオプション「外部トラッキングモッド」によって、ベースステーションなどの従来の周辺機器をサポートするという。

 本体を装着したままディスプレイ搭載部分を跳ね上げることができる「フリップアップデザイン」や、アクティブ時に発光する新デザインのコントローラーも特徴。発光はコントローラーの位置のトラッキングにも用いているとのこと。

 上記以外のヘッドセットのスペックは、リフレッシュレートが90Hz、視野角が最大110度、インターフェイスがUSB-C 3.0、DisplayPort 1.2、センサーがGセンサー、ジャイロセンサー、IPDセンサー。ステレオヘッドホンやマイクも搭載する。

 コントローラーにはジョイスティック、グリップボタン、トリガーなどが装備。搭載センサーはジャイロセンサー、Gセンサー、ホールセンサー、タッチセンサー。電源は単3形アルカリ電池×2本。

 推奨PCスペックは、プロセッサがIntel Core i5-4590 / AMD FX 8350以上、GPUがNVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 480以上、メモリが8GB以上、OSがWindows 10。DisplayPort 1.2以降、USB 3.0以降のインターフェイスも必要。

 VRコンテンツはHTCのサブスクリプションサービス「VIVEPORT インフィニティ」を利用して入手する仕組み。なお、SteamVRについては互換のベースステーションとコントローラーが別売りとなっている。ショップによると「デモ機でSteamVRを動作させることは確認できたが、動作保証は無い」としている。

[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店ツクモeX.パソコン館ツクモVR.]