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品質重視のX570搭載マザー「MSI X570 Tomahawk WiFi」が近日登場、装飾を抑え高コスパに

CES 2020 MSI記者発表会レポート text by 石井英男

MSIのX570搭載ゲーミングマザーボード「X570 Tomahawk WiFi」。

 CES 2020のMSIブースにはさまざまな新製品が展示されていたが、その中からいくつか特徴的なモデルをピックアップして紹介しよう。

 マザーボードの新モデルとしては、X570搭載マザーボード「X570 Tomahawk WiFi」が展示されていた。TOMAHAWKを冠するモデルはB350 TOMAHAWKが人気となり、B450 TOMAHAWKが後継として販売されているが、上位チップセットを搭載したモデルが新たに登場する。

装飾を抑え製造コストを品質面に集中、X570を搭載した“TOMAHAWK”が近日登場

 X570 Tomahawk WiFiは、AMD X570チップセットを搭載したATX仕様のAM4対応マザーボード。上位モデルの機能や性能を、ミドルレンジの価格で提供することをコンセプトに設計されたモデルとのことだ。

 同コンセプトのモデルは「MEG X570 UNIFY」が同社から発売されているが、こちらはハイエンドの性能をミドルハイクラスに落とし込んだモデルで、今回登場するX570 Tomahawk WiFiは、その下のランクをカバーする品質重視のモデルとなっている。

電源回路は12フェーズで、ミドルクラスのモデルとしては贅沢な構成。
CPU用電源は4ピン + 8ピンの構成。
X570 Tomahawk WiFiのスペック。

 電源回路は12フェーズで、ミドルレンジとしては高品質路線。メモリは最大DDR4-4600MHzまでの対応がうたわれているほか、2.5G LANやWi-Fi 6を搭載するなど、性能重視の仕様になっている。

 拡張スロットは、PCI Express 4.0x16レーンが2基(動作レーン表記無し)、PCI Express 3.0x1レーンが2基、PCIe Gen4対応のM.2スロットを2基備えている。最上段のPCI Express 4.0x16スロットは、金属板で保護されはんだ付けが強化された「Steel Armour」仕様になっている。

拡張スロットはPCI Express 4.0x16が2基と、PCI Express 3.0x1が2基、M.2スロットはPCIe Gen4対応を2基備える。
I/Oパネル部分。2.5G LANやWiFi 6なども搭載している。
チップセットクーラーのファンはビデオカードとの干渉が少ない位置に設置されている。

 展示されていた機能紹介によると、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、USB 3.2 Gen2 Type-C×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×6、USB 2.0×6を備えるという。背面パネルを見ると、PS/2ポートやMDMI出力ポート、各種オーディオ入出力ポート(光出力)なども搭載されていた。Wi-Fi 6のコントローラに関して記載は無かったが、2.5G LANにはRealtekの「RTL8125B-CG」が採用されている。

X570 Tomahawk WiFiの裏面。
LEDなどは極力搭載されておらず、ステータス表示用のものがある程度。

 発売時期は2020年2月が予定されており、北米での価格は199ドル程度になるとのこと。高機能かつコストパフォーマンスに優れたマザーボードを求めるユーザーにマッチするモデルとなりそうだ。

[制作協力:MSI]