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NUCベースのファンレスPCが発売に

ショップブランド、BTO可

 NUCベースのファンレスPCが登場、オリオスペックブランドの「Nuc32170 Fanless Silent」が発売された。

 標準モデルの主なスペックはCore i3-3217U、メモリ4GB、SSD 120GB(Memoright製)で、実売価格は75,600円(BTO対応)。納期は1週間後。現在は店頭販売のみで、Web通販は来週からになるとのこと。

天面から放熱する特注ケースを採用

裏蓋を外したところ。熱バッファが見える
背面カバーを外した状態。上側で放熱する
裏面
上部前面左に電源スイッチがある

 この製品では、NUC採用のIntel純正PC自作キットにもなかったファンレス仕様が実現。ファンレスながら本体はIntel純正キットとほぼ同サイズで、NUCならではの「手のひらサイズ」も健在だ。

 マザーボードは、Core i3-3217UやHDMI×2、Gigabit Ethernet×1などを搭載した「D33217GKE」がベース。冷却システムのファンなどは取り払われ、CPUの熱をPCケース上面のヒートシンクで発散させるように変更されている。

 このほか、底面には「熱バッファ」として機能するという金属板が内蔵、CPUとヒートパイプで接続されている。ただし、金属板はPCケースと接触していないため冷却効果はなく、同店によれば「負荷変動に対するバッファとして機能している」という。

 もちろん、こうした構造で正常に動作することは検証済みで、「CPU負荷100%の状態が1日続いても問題ない」とのこと。3D系のベンチマークプログラムについては、「1日以上連続して実行できることを確認したが、さらに熱くなるため、そうした使い方は推奨しない」としている。

 なお、冷却システムの接合部分などの精密度が高いため、ユーザーによる分解は困難な模様。同店によれば「ネジを外せば分解できるが推奨しない。ヒートシンクの再取り付けなどが難しく、出荷時と同じ冷却性能が維持できなくなる可能性もある」という。

 ちなみに、このPCケースとCeleron 847搭載NUCマザー「DCP847SKE」を組み合わせてテストしたところ、「CPU温度が若干高くなり、正常に動作させるのは難しかった」とのこと。また、PCケースは中国メーカーに特注したもので、単品販売の予定はないとしている。

[撮影協力:オリオスペック]