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「塗装で冷却性能アップ」をうたうENERMAX製CPUクーラー発売、

ブラックとホワイトの2タイプ

 カラー塗装により冷却性能を高めたというENERMAX製CPUクーラー「ETS-T40シリーズ」が発売された。

 黒く塗装された「Black Twister(ETS-T40-BK)」と同じく白く塗装された「White Cluster(ETS-T40-W)」の2モデルで、実売価格は各5,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

熱伝導性のある塗料で性能向上無塗装より13%アップ

 ETS-T40シリーズは、アルミ製フィンと4本の銅製ヒートパイプで構成されたサイドフロータイプのCPUクーラーで、フィンとヒートパイプを塗装、コーティングすることで冷却性能を向上させたというのが特徴。

 これは、ENERMAXが「TCC(Thermal Conductive Coating)」と呼ぶ技術によるもので、TCCによりフィンなどの熱伝導性が向上するという。同社は性能値について「1Wあたりの熱抵抗値は0.085℃/W」としている。

 また、代理店のリンクスによれば「無塗装とTCC塗装とで冷却性能を比較した場合、TCCのほうが13%高い」という。さらに、経年劣化によるヒートシンクの腐食を防ぐ効果もあるとしている。

 このほか、フィンには、ENERMAXが特許を持つという「VGF(Vortex generator flow)」技術や、「SEF(Stack Effect)」デザインなどが採用されている。

 VGFは、ヒートパイプ背面の無風領域に空気を取り込むというもの。また、SEFは、ヒートシンク内の気圧を高め、エアフローの速度を向上させるというもので、いずれも冷却効果を高めるという。

 CPUの熱は、ヒートパイプに直に接触させて伝導させる仕組み。CPUとの接触部は、4本のヒートパイプがむき出しになっている。

 搭載ファンは、ブラックモデルがPWM制御タイプ(回転数800~1,800rpm)、ホワイトモデルがPWM制御+手動切り替えタイプ(回転数800rpm~)で、最大回転数を1,500/1,800/2,200rpmの3段階に設定できる。ファンサイズは120mm。別途用意したファンを追加してデュアルファン構成にすることもできる。

 対応CPUはLGA2011/1366/1155、Socket AM2+/AM3+/FM2などで、Intelの次期CPU「Haswell」の「LGA1150」への対応もうたわれている。付属品はDow Corning製グリス「TC-5121」、バックプレート、固定用ネジなど。

[撮影協力:ツクモパソコン本店]

ENERMAX ETS-T40