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XL-ATXでHaswell対応、MSIの大型ゲーミングマザーが発売に

 多くのOC機能やKiller LANチップなどを搭載、基板サイズもXL-ATXと大きなMSIのハイエンドZ87マザー「Z87 XPOWER」が発売された。実売価格は約5万8千円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 大型のOC向けHaswellマザーボードは、GIGABYTE「GA-Z87X-OC Force」(E-ATX)も登場しており、この製品が2種類目。なお、「ゲーマー向け」をうたうマザーボードは各社から多数発売されている。

XL-ATX対応の大型マザーボード

 Z87 XPOWERは、ミリタリークラスのバーンイン(初期テスト)をクリアしたという「OC Certified」をうたうXL-ATXフォームファクタのZ87マザー。

 CPUを高くOCした状態でベンチマークソフトの「Prime95」を24時間以上実行したり、エアフローが全くない状態で稼動させたりするなどのストレステストを実施しているという。同社は、「こうしたテストをクリアしているので、様々なOC環境でも“生き残る”ことができる」とアピールしている。

 OC機能については、基板上で直に操作できるボタン類が充実しているのが特徴。CPUのベースクロックと倍率を上下できる計4個の「+」「-」ボタンや、クロックを上下させる単位を1MHzまたは0.1MHzに設定できるDIPスイッチ、ゲーム性能を自動ブーストするという「OC Genie 4」ボタン、リセット・電源ボタンなどが搭載されている。

 また、ゲーム向け機能としては、オンラインゲーム向けGigabit Ethernetチップの「Killer E2200」や、サウンドチップの「Sound Blaster X-Fi MB3」、PLXのPCIe 3.0対応ブリッジチップ「PEX 8747」の搭載により実現された4-Way SLI/CrossFireなどがある。

 スロット数はPCIe x16×5、PCIe x1×2、DDR3 DIMM×4(最大64GB)。主な搭載インターフェイスや機能は、HDMI(2ポート)、Gigabit Ethernet、無線LAN(IEEE 802.11n)、Bluetooth 4.0、6Gbps SATA(10ポート、RAID 0/1/5/10)、USB 3.0(I/Oパネル部8ポート)、サウンド(Sound Blaster X-Fi MB3)。

 なお、OC/ゲーム向けのZ87マザーについては、今週、ASUSの「MAXIMUS VI HERO」が発売されたほか、ASRockの「Z87 OC Formula」やASUSの「MAXIMUS VI EXTREME」といった製品も発表されている。後者2製品の入荷時期などは未確認。

[撮影協力:パソコンショップ アークツクモパソコン本店]

MSI Z87 XPOWER