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ASRockの「防水マザー」発売、液体窒素OC時の結露対策

ステータス表示ディスプレイやHDMI入力付きのハイエンド品

 温度や電圧などを表示する小型ディスプレイを搭載、OC向けに防水コーティングもされているというOC向けのASRock製Z87マザー「Z87 OC Formula」と、その上位モデル「Z87 OC Formula/ac」(IEEE 802.11ac無線LAN搭載)が発売された。

 実売価格は前者が36,980円、後者が38,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)

オーバークロックにこだわった最上位モデル

 これらはIntel Z87 Expressチップセットを搭載したLGA1150マザーボード。12フェーズ電源回路や、CPUへの効率的な電源供給を実現するという「デュアルスタックMOSFET(DSM)」などを搭載するほか、オーバークロック向きの機能が充実しているのが特徴。

 最も特徴的なのは、チップセットのヒートシンク付近に装備されている小型の有機ELディスプレイ。マザーのPOSTコードや各ポイントの電圧、温度、クロック、現在時刻など、様々な情報を見ることができる。表示内容は基板上のボタン操作で変更可能。

 また、各PCIe x16スロットの動作をオン/オフするDIPスイッチや、液体窒素冷却向けという「LN2モード」をオン/オフするDIPスイッチも装備。LN2モードでは、CPU温度の上昇時にクロックが自動的に引き下げられる熱保護機能を無効にできるという。

なんと防水機能まで搭載

 さらにユニークなのが「液体窒素冷却向け」として、基板に施された絶縁保護コーティング。

 これはコーティングによる防水機能で、結露などで水がついても問題ないよう、配慮した設計になっているという。コネクタ部分はコーティングされていないため「水につけても大丈夫」というわけにはいかないが、「クラムチャウダーをこぼしても問題ない」(同社)とのこと。

 このほか、HDMI入力端子を備えているのもユニーク。これはいわばスルー端子で、入力映像がそのままHDMI出力端子から出力される。マザーの映像出力とはホットキーで切り替えが可能という。

 スロット数はPCIe x16×4、PCIe x1×2、Mini PCIe×1(Z87 OC Formula/acの場合は無線LAN/Bluetoothモジュールが装着済み)、DDR3 DIMM×4(最大32GB)。PLXのPCIeスイッチチップ「PEX 8605」も搭載しており、拡張カードスロットについてはQuad CrossFireXやQuad SLIのサポートがうたわれている。

 主な搭載機能・インターフェイスはHDMI入出力、Gigabit Ethernet、6Gbps SATA(10基)、RAID 0/1/5/10、USB 3.0、7.1チャンネルサウンド。Z87 OC Formula/acは、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac、最大867Mbps対応)やBluetooth 4.0/3.0も備える。

[撮影協力:ドスパラパーツ館BUY MORE秋葉原本店]

ASRock Z87 OC Formula