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新世代の基板型SSD「M.2」対応のSATAコネクタカードが登場

M2S

 M.2(NGFF、Next Generation Form Factor)スロットをSATAポートに変換する基板が登場、台湾Bplusの「M2S」「M2S-C」がMOQ(ブロックF1-[b6])で販売中だ。実売価格はM2Sが9,980円、M2S-Cが7,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 同店では、SATA接続のM.2 SSDを一般的な2.5インチSATA接続で使う変換アダプタ「SSDM2」も販売されている。実売価格は9,980円。ただし、M.2 SSDはまだ店頭販売されていない。

M.2スロットをSATAコネクタに変換

M2S
M2S
M2S-C
M2S-C
M2Sのパッケージ
M2Sのパッケージ
SSDM2
SSDM2

 M.2は、Haswell世代のUltrabook向けとしてIntelが提案している拡張モジュール用フォームファクタ。現行のmSATAよりモジュールが小型化・薄型化しているほか、インターフェイスとしてSATAまたはPCI Expressが利用できるという特徴がある。

 具体的には、SATAまたはPCIe x2として機能する「B key」と、PCIe x4として機能する「M key」という2種類のホスト用コネクタがあり、前者はSSDキャッシュやWANカード向け、後者は高速のPCIe接続SSD向けとされている。

 M.2対応のPCIe SSDの単体販売はまだ未確認だが、製品そのものはA-DATAやPlextor、Samsungなどが発表。一部ノートPCに組み込まれて発売されている。こうした製品では、公称リード/ライトが1,800MB/sに及ぶものもあり、既存のmSATA SSDを大きく上回るパフォーマンスが実現できるという。

 なお、M.2スロットを搭載したマザーボードとしては、ASUS R.O.G.シリーズのHaswell対応マザー「MAXIMUS VI EXTREME」が発売済みだ。

 今回登場したM2SとM2S-Cは、そのM.2スロットに装着することで6Gbps SATA(Revision 3.1)ポート1基が使えるようになる変換基板。M2Sには4ピン電源入力と、SATA電源出力の各端子も用意されており、SATAドライブへの電源供給も行なえる。M2S-CはSATAポートのみ備える。

 なお、基板上には目立ったコントローラなどは見当たらないため、、M.2のSATA信号線をそのままコネクタ変換する製品と思われる。同時に発売されたSSDケース「SSDM2」も、Webの製品情報を確認する限り、SATAのM.2 SSDのみに対応する製品と思われる。

 また、MAXIMUS VI EXTREMEへの装着を考えている人は注意が必要。MAXIMUS VI EXTREMEのM.2スロットは、薄型のSSDモジュールを装着することを前提としているため、今回の製品のようにコネクタ類で厚みが増した基板は、マザー上のパーツなどと干渉する可能性が高そうだ(実際に干渉するかどうかは未確認)。

[撮影協力:MOQ(ブロックF1-[b6])]

Bplus M2S