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AMDの省電力APU「Kabini」搭載のMini-ITXマザーが近日発売

TDP9WのファンレスモデルとTDP25Wのクアッドコアモデル

 「Kabini」ことAMDの新しいローエンドAPUのAMD Aシリーズ/Eシリーズを搭載したMini-ITXマザー2モデルがECSから近日発売予定だ。入荷を予告しているパソコンハウス東映の予価は、クアッドコアのA6-5200搭載モデル「KBN-I/5200」が19,800円、デュアルコアのE1-2100搭載モデル「KBN-I/2100」が11,800円。発売日は22日(木)の予定。

AMDの第2世代ローエンドAPU

Kabini搭載
製品仕様
KBN-I/5200
KBN-I/5200
KBN-I/5200
KBN-I/5200
KBN-I/2100
KBN-I/2100
KBN-I/2100
KBN-I/2100

 Kabiniは、2011年2月にデビューした「Brazos」の後継APUで、同社のローエンドAPUとしては第2世代となる。

 製造プロセスは40nm→28nmと進化。新設計のクアッド構成CPUコア「Jaguar」や、シングルチャンネルDDR3Lメモリインターフェイス、GCNアーキテクチャの改良版GPUであるRadeon HD 8000ファミリ(SP数128)、さらにBrazosでは別チップだったFCHも統合された、ネイティブSoCとなっている。

 同社は、Kabiniでは電力効率がBrazos比で25%向上したとアピール。TDPが低下した一方、グラフィックス性能はアップしており、最下位モデルでTDP 9WのE1-2100では、3DMark 11でのワットあたりのパフォーマンスが215%向上したとしている。

 現時点のラインナップは、上位からクアッドコアのA6-5200(クロック2GHz/TDP 25W)、A4-5000(1.5GHz/15W)、デュアルコアのE2-3000(1.65GHz/15W)、E1-2500(1.4GHz/15W)、E1-2100(1GHz/9W)の5モデル。なお、デュアルコアモデルは、4基のCPUコアのうち2基が無効化されたもの。

 内蔵GPUは、最上位のA6-5200がRadeon HD 8400(クロック600MHz)、最下位のE1-2100がRadeon HD 8210(300MHz)。また、A6-5200/A4-5000/E2-3000はDDR3L-1600メモリを、E1-2500/E1-2100はDDR3L-1333メモリをサポートする。

ラインナップは2モデル、KBN-I/2100はファンレス仕様

 今回登場したKBN-I/5200とKBN-I/2100は、そのKabiniを搭載したMini-ITXフォームファクタのマザーボード。

 TDP 9WのE1-2100を搭載するKBN-I/2100では、ファンレスの冷却システムが採用。一方、TDP 25WのA6-5200を搭載するKBN-I/5200は、ファンレスではないもののヒートシンクはKBN-I/2100より小型だ。メモリ速度はKBN-I/5200が最大1,600MHz、KBN-I/2100が最大1,333MHz。

 搭載APUやメモリ速度以外のスペックは両者共通。すべて固体タイプのコンデンサを採用するほか、オーバークロック機能のM.I.B III(Motherboard Intelligent BIOS III)などを搭載する。

 スロット数はPCIe x16×1(x4動作)、Mini PCIe x1×2、DDR3 DIMM×2(最大32GB/Single-channel)。主な搭載機能はHDMI、VGA、Gigabit Ethernet、6Gbps SATA(2ポート)、USB 3.0(I/Oパネル部2ポート)、6チャンネルサウンド。

[撮影協力:株式会社ファストパソコンハウス東映]

ECS KBN-I/5200