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擬似SLCで高速書き込み、SAMSUNG SSDの最新版「840 EVO」が発売

1TBモデルも初登場、68,800円

(8/7 19:44更新)販売を確認。

 擬似SLCモードによる高速書き込み機能「TurboWrite」やソフトウェアでのキャッシュ機能「RAPID Mode」を新たに搭載、「840の後継」という位置づけながら840 PRO並の速度をうたうSAMSUNGのSSD、「840 EVO」が発売された。

 ラインナップは120GB/250GB/500GB/750GB/1TBの5モデルで、実売価格は10,800〜68,800円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 最新スペックの「一般向けSSD」としては、初めて1TB SSDが販売されるのも注目点だ。

「TurboWrite」と「RAPID Mode」で高速化TLCチップにSLCで書き込み

 840 EVOは、同社従来モデル「840」の後継に位置づけられる新モデル。

 採用NANDがTLC(3bit MLC)タイプであることは840と同じだが、コントローラチップを新チップの「MEX」に改良、新機能の「TurboWrite」を搭載することなどで、書き込み速度を大きく向上させたのが大きな特徴。

 このTurboWriteは、「TLCチップを、SLCチップのように使うことで、書き込み速度を向上させる」というもの。TLCを含むMLC(Multiple Level Cell)のNANDフラッシュは、読み書き時に複雑な処理を行うが、これを省略することで擬似的なSLCチップとして高速書き込みできる、というのがその仕組み。

 実際にPCから書き込みを行うと、まず、専用の予備領域に対してSLC的な書き込みを行ってバッファリング、SSDがアイドルになった際に専用領域から通常領域(TLC領域)に書き込むという。こうした機構により、いままで速度向上が困難だった連続ライトやランダムライトの速度を向上。2bit MLCチップを搭載した上位モデル「SSD 840 PRO」と並ぶ、公称520MB/sという書き込み速度を実現している(250GBモデル以上のみ。120GBモデルは410MB/s)。

 なお、専用バッファのサイズは3〜12GB(モデルにより異なる)で、これを超えると書き込み速度が低下するが、それでも420MB/s(500GBモデル以上)または270MB/s(250GBモデル)または140MB/s(120GBモデル)。SSD 840よりは高速だ。

 また、付属ソフト「Samsung Magician Software」によるキャッシュ機能「RAPID Mode」が利用できるのもウリ。これはPCの空きメモリをキャッシュとして使うもので、僚誌PC Watchのテストでは連続リードで1,086MB/s、連続ライト1,057MB/sという値も出ている。SSDそのものの機能ではないが、速度という意味ではなかなか興味深いソフトと言える。このRAPID ModeはWindows 7/8で利用できるとのこと。

 その他の主なスペックは、公称リードが540MB/s、キャッシュメモリが256MB(120GBモデル)、512MB(250GB/500GBモデル)、1GB(750GB/1TBモデル)。SSDの厚さは7mm厚。採用NANDは19nmプロセスのものという。

 かなり独特な仕様なだけに、実際の利用感が気になるが、詳細のベンチマークについてはPC Watchで掲載している。気になる向きは参考にしてみると良いだろう。

一般向け初の「1TB SSD」

 なお、6Gbps対応の一般向けSSDでは初めて1TBモデルが発売されたのも注目点。

 一般向けの大容量SSDとしては、Crucialの「ほぼ1TBモデル」が4月に出ているが、そちらは容量960GB。また、昨年出たKINGMAXの製品は容量1TBだが3Gbps対応だった。9.5mm厚以下の2.5インチHDDは、先週に1.5TB品が出たばかりだが、「大容量SSDを搭載したい」という向きには注目の製品が出たと言えそうだ。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館BUY MORE秋葉原本店パソコンハウス東映]

SAMSUNG SSD 840 EVO