ニュース

仕様ミスの「お買い得Xeon」が販売、初期ロットのみスレッド倍増

8スレッドで2万5千円

(8/17 20:25更新)売り切れを確認。

在庫があった際のPOP(17日(土)までに完売している)

 「スレッド数が間違って倍になってしまった」という、「お買い得」なXeonが今週、販売された。

 これはIntelが公式に告知した仕様の誤りで、本来は4スレッド・4コア仕様のXeon E3-1225 v3(Haswellコア/3.2GHz)が初期ロットのSR14Uのみ8スレッドで動作するという。

 こうした告知を行って販売したのはBUY MORE秋葉原本店だが、あまりのお買い得ぶりに、17日(土)までに完売、「次回入荷予定はない」(ショップ)という。実売価格は24,480円だった。

 なお、4コア8スレッドで3.2GHzに近い仕様のHaswellといえば、Core i7 4770K(3.4GHz、実売価格33,000円前後)や、Xeon E3-1245v3(3.4GHz、同31,000円前後)などがある。クロックなどは異なるが、両者を単純比較すると5千円は価格が違う計算だ。

間違ってHyper-Threadingが有効に

 このXeon E3-1225 v3は、公式スペックでは「Hyper-Threading非搭載の4コア/GPU内蔵CPU」。しかし、実際には初期ロット(S-Specが「SR14U」)でHyper-Threadingが有効になっており、8スレッドまで動作するという“隠しスペック”が存在していたとのこと。

 それが明らかになったのは、CPU発売の約4週間後、6月下旬にIntelが公表した仕様変更の告知文書「Product Change Notification 112293-01」。同文書では、「次のリビジョンであるS-Spec SR1KXでは、Hyper-Threadingを無効化する」と告知、間接的に同SR14UでHyper-threadingが有効になっていることを公表している。

 ちなみに同文書に掲載されている変更理由は「公式仕様に揃えるため」。「リビジョン更新による顧客への影響はない」ともされている。

 「SR14Uのみ8スレッド」というのは自作ユーザーにとって注目情報。アキバ主要店では17日(土)夜の時点で完売しているが、どこかで見かけたらチェックしてみるのもいいかもしれない。

[撮影協力:BUY MORE秋葉原本店]

Intel Xeon E3-1225 v3