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激安の「自作3Dプリンタ」がついに発売、約7万円

初回は完売

店頭デモ中の試作機(製品版とは細部が異なる)

 実売価格69,800円という激安の個人向け3Dプリンタ「3D PRINTER REPRAP MENDEL Evolution」がついに店頭発売された。販売ショップはオリオスペックだが、「約30台ほど入荷した」(ショップ)という初回入荷分は既に完売。現在は9月中旬入荷分の予約を受付中だ。

 同店では、フィラメントも5色(赤/青/緑/黄/白)を在庫販売中。実売価格は各4,980円。

 ちなみに、この製品は「自作3Dプリンタ」なのも変わった特徴。出荷時点では半完成品で、「使用するには微調整やメンテナンスが必要」(ショップ)とされる。

半完成品の3Dプリンタヘッドやモーターなどもカスタマイズ可

出荷される製品版
付属品
フィラメント
同店が3Dプリンタで出力した出力例

 この製品は、RepRap.orgプロジェクトで開発されたオープンソースハードウェアの3Dプリンタ。組み上がった状態で出荷されるものの、「出荷時の状態はあくまでも仮組と考えてほしい」(ショップ)とのこと。

 使用前には微調整やメンテナンスが必要だそうで、具体的には「ヘッドの高さ調整、ベルトの締め付け、フレームの微調整、ファンの回転」などは要調整。

 調整に必要な工具や、ヘッド周り/土台部分を保護する耐熱保護テープ、セットアップ方法や簡単な使い方を説明する簡易マニュアル、ソフトウェア(microSDカードで添付)、出力モデルを整形するための彫刻刀も付属している。

 保証期間は6ヶ月間で、電源部やモータ部のハード的な故障のみに限定されるとのこと。

 なかなか自作感あふれるキットだが、逆には「RepRap対応パーツであればパーツを組み替えることもできる」(ショップ)のもメリット。例えばヘッドやモーター、ノズルを交換することもできるという。こうしたパーツが販売されるかどうかはまだ判らないが、新ジャンル黎明期ならではの「作る楽しさ」のある製品と言えそうだ。

[撮影協力:オリオスペック]

3Dプリンタ