24インチ液晶を内蔵した特大PCケース「TANK」採用PCが店頭デモ

表側

　「ゲームPC向け」として24インチ液晶を一体化、戦車をイメージしたという外観もウリのATXケース「TANK」（AIO製）が店頭に初登場。パソコンショップ アークが、このケースを採用した同店ブランドのゲーミングPC「GOUGER」を11月下旬に発売する予定だ。

　同店では店頭デモも実施中。実際の利用感なども確認できる。

24インチ液晶を内蔵した巨大なATXケース内部は入れ子構造

裏側。PC内を確認できる

　TANKは、24インチTN液晶ディスプレイ（1,920×1,080ドット）を内蔵するというユニークなゲーム向けATXケース。

　「PC本体と液晶ディスプレイをさらに大きなケースに組み込む」という入れ子構造で、左右側面には取っ手が装備。「LANパーティーでの使用も想定した持ち運び可能なデザインを採用した」（代理店のマイルストーン）という。また、余計なケーブルなどが露出しないこともメリットだ。筐体の素材は、軽量で強度の高いFRP（繊維強化プラスチック）を採用したという。

側面

天面

ディスプレイの上側はひさしのようになっている

内部。水冷システムを標準搭載

前面左側にはファンコントロールのスイッチなどがある

前面右にある電源スイッチ

デモを準備していた際の様子

　内蔵する液晶ディスプレイはノングレアタイプで、周囲には遮光フードを装備。ディスプレイの高さ調節はできないが、あらかじめ上向きに角度を付けて設置されている。前面下部には、5インチオープンベイやファンコントローラ、USBポート、サウンド端子などのほか、ディスプレイ設定を変更するボタンも用意されている。

　ディスプレイの主なスペックは、応答速度5ms、画素ピッチ0.277mm、最大輝度250cd/平方メートル、コントラスト比1000:1、リフレッシュレート60Hz。なお、リフレッシュレート120Hzのモデルもあり、マイルストーンは後日、発売時期を発表するとしている。

　本体サイズは幅656×奥行き362×高さ576mm、重量は17.6kg。ドライブベイ数は5インチ×2、3.5インチシャドウ×8、2.5インチシャドウ×1。ビデオカードは長さが最大425mmまでのものが内蔵できるという。

　ただし、マイルストーンは、TANKは組み込み・BTO向けのみに販売するとしており、単品では販売されない模様だ。

　パソコンショップ アークでは、この「TANK」の60Hzモデルを採用したLGA1150対応PC「GU-IH4B85TANK-60」を11月下旬に、120Hzモデルはやや遅れて12月上旬に発売予定。

　なお、デモ機は60Hzモデルをベースとしたものだが、BTOメニューにはないLGA2011対応CPUのCore i7-4960X Extreme Editionが搭載したもの。このほかの搭載パーツは、GeForce GTX 780ビデオカード、16GBメモリ、SSDなど。

　デモ機にはゲームソフトも組み込む予定とのことなので、実際の使用感を確認したい人も要チェックだ。

[撮影協力:パソコンショップ アーク]