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AMDが「Kaveri」をアピール、「これから、面白いことになる」

 今週発売されたAMDの最新APU「Kaveri」をアピールするAMDのミニイベントが18日(土)に実施、同社スタッフの佐藤氏が「今、コストパフォーマンスが良い」「これから、面白いことになる」をキーワードに同APUのアピールを行った。

 会場はツクモパソコン本店の1F店内。

「CPUとGPUを同列に扱う時代」をアピール

「今、コストパフォーマンスが良い」「これから、面白いことになる」
パフォーマンスの比較。CPU単体ではなく、GPUも含めた総合力がアピールされた
「リーダーはもちろんAMD」
ビデオカード利用時のパフォーマンス比較
メモリクロックを上げた場合の効果
オーバークロックの効果
Configurable TDPの解説
映画やアニメを見るならKaveri

 まずアピールされたのは、「今、コストパフォーマンスが良い」点。

 比較対象はCore i5で、Core i5-4670K(実売価格26,000円前後)と比べてA10-7850K(同22,000円前後)がパフォーマンスに優れるとアピール。内蔵APU利用時はもちろん、外付けビデオカード(Radeon R9 270X)利用時もCore i5-4670Kよりも高速かほぼ同等だと説明した。

 ちなみに、APU全体については「CPUコアとGPUコアが同じように重要な時代になった」として、PC全体のパフォーマンスを計測するPC Markなどのベンチマークが優位と解説。「いまさらSuper Pi(だけ)ですか?」と、あおる発言も。

 また、使いこなしの技として、2,133MHzや2,400MHzなどの高クロックメモリを利用することでパフォーマンスが大きく向上(最大1.4倍)することや、CPUやGPUをオーバークロックすることで最大1.25倍パフォーマンスが向上することなども解説。

 このほか、TDPを変更できる45Wや65Wに引き下げる「Configurable TDP」については「TDP設定を変更しても、最大動作クロックは変更されず、必要であれば高クロックで動作する。TDPの抑制は、その際の持続時間を短くすることで行っている(たとえば10秒に減ったりする)」と原理を説明している。

「これから面白いことになる」「Intelは少数派」発言も

 そして、次にアピールされたのが「これから面白いことになる」点。

 これについては、先ごろ「最大45%パフォーマンスが向上する(BATTLEFIELD 4の場合)」と公表されたMANTLEが解説されたほか、CPUとGPUの並列処理が作成しやすくなる新アーキテクチャ「hUMA」や、CPUとGPUを同列に利用するためのオープンスタンダード「HSA」に対応したことで、「今までは全く仕組みが異なるといえる」と自信のほどを見せた。ちなみに、
HSAを推すAMDやQualcomm出荷するインターネット接続機器用プロセッサの市場占有率は67%(2012年)だそうで、「こう見るとIntelは少数派」(AMD)という発言も。

 このほか、「Steam利用者の35%がA10-7850Kよりも遅いGPUを利用」、「動画補完機能があるので映画やアニメ視聴に最適」といったことなども説明されている。

[撮影協力:ツクモパソコン本店]

AMD A10-7850K