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OCZがSSDの新モデル「Vector 150」を発売、新型コントローラ搭載

東芝の買収後、初のモデル

 新型コントローラを搭載したOCZ製SSD「Vector 150」が発売された。同社が破産してからは初の新製品。実売価格は480GBモデルが56,980~57,800円、240GBモデルが27,800~27,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

新型コントローラ「Barefoot 3 M00」を搭載

 Vector 150は、19nmプロセス製造のMLC NANDフラッシュを採用した6Gbps SATA対応の2.5インチ/7mm厚SSD。

 採用コントローラは、IndilinxとPLXが中心となって開発したという新型の「Barefoot 3 M00」。2012年に登場した「Vector」が採用していた「Barefoot 3」の最新版で、長期に渡ってデータの整合性を高めるというフラッシュ管理ツールが搭載、「長期間の使用においても高いパフォーマンスを実現する」(国内代理店のアスク)という。

 また、アスクによれば採用NANDフラッシュは東芝製で、「約5年間使用し続けた場合の耐久性の目安は50GB/日で、従来製品の2.5倍」(アスク)と、Vector(20GB/日)を上回る耐久性の高さもアピールしている。

 容量のラインナップは480GB、240GB、120GBの3種類(今回、120GBモデルは販売未確認)。公称性能は480GBモデルが最も高く、シーケンシャルリード550MB/s、ライト530MB/s、ランダム4KBリード100,000IOPS、ライト95,000IOPS、ダーティライト(Steady State Random Write)26,000IOPSとされている。

 下位モデルは一部の速度が低く、240GBモデルはランダム4KBリードが90,000IOPS
、ダーティライトが21,000IOPSと、120GBモデルはシーケンシャルライトが450MB/s、ランダム4KBリードが80,000IOPS、ダーティライトが12,000IOPSとなる。

 本体サイズは幅69.75×高さ7×奥行き99.7mm、重量が115g。消費電力はアイドル時0.55W、動作時2.5W。

 ちなみに、OCZは昨年11月に実質的な破産状態となり、12月には東芝がOCZのSSD事業の資産譲渡契約を締結している。

 ただ、「OCZ」のブランドは存続すると見られ、今年の1月17日(米国時間)付けの事業売却に関するプレスリリースでも、「東芝の財政支援により、OCZのSSDブランドは今後もエンタープライズ・コンシューマー分野をサポートし続ける」などと述べられている。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館パソコンショップ アーク]

OCZ Vector 150