ニュース

AMDがKabiniをアピール、「SoC初のソケットタイプ」

SoCならではのマザー選択ポイントも

 AMDの普及向けAPU「Kabini」の発売記念イベント「REBORN of Athlon &Sempron」が、20日(日)に開催された。場所はUDX GALLERY TypeS。

 会場では、AMDやマザーボードメーカー4社が製品をアピールしたほか、「ドラゴンクエストX」のプロデューサーである齊藤陽介氏が来場、「出先ではノートPCで、家では(スペックの高い)デスクトップPCで、といった遊び分けができる」といったPCならではの遊び方などを披露。また、ドラクエXのバンドルキャンペーンの計画があることもこの場で紹介している。

「バリュー向けSoC初のソケットシステム」

 Kabiniについて、まずAMDがアピールしたのは「バリュー向けSoC初のソケットシステム」である点。

 従来のSoCではアップグレードができず、パフォーマンスにも制限があったが、Socket AM1のKabiniではSoCの差し替えによるアップグレードができ、またGPUコアにGCNを採用したことを含め、「BayTrailなどの競合プラットフォームよりも性能が高い」と説明した。

 また、この「ソケットシステムのSoC」である点は、各社のマザーボード設計にも影響を及ぼしており、「チップセットがマザーボード上になく、廉価なプラットフォームなので、メーカーごとの違いを出しにくい」(メーカー)とか。

 各社のアピールポイントは、高品質部品の搭載による耐久性/静音性や、miniPCIeスロットの搭載などが多い傾向。変わったところでは、GIGABYTEが「Socに時計機能が内蔵されているため、普通に作るとAPUを差し替えると時間がリセットされてしまう」として時計機能(RTC IC)をマザーボード上に追加搭載しているほか、ASRockがACアダプタ対応モデルを用意している。

Kabiniの解説を行ったAMDの森本氏
「アップグレード可能」をアピール
BayTrailベースのPentiumとの性能比較
従来型SoCの問題点
「ソケット型SoC」をアピール
BayTrailとのスペック比較。メモリ搭載量なども違う
「GCN内蔵」もウリ
ラインナップ
マザーボードメーカーは「品質」をアピールする例が多かった
Mini-PCIeスロットを搭載したメーカーもある
目の付け所が面白かったのがGIGABYTEの「RTC搭載」。Kabiniでは時計機能も内蔵しているため、SoCを差し替えると時間がリセットされてしまうが、RTCチップを追加搭載することでこれを回避する
MSIが展示していたKabiniベースの12インチノート。価格は4~5万円台で、5~6月に発売予定
ASRockはACアダプタ対応の製品も
対応ACアダプタの詳細
ASRockは「変態の歴史」もアピール
ASUSは小型さを活かした自作例を紹介
ASUSが展示していた「ラジコンPC」の自作例。本当に走るとか(ただし電源ケーブルの範囲内で)
ZOTACが展示していた小型PC。A4-5000(4コア/1.5GHz)を搭載する。
こちらもASUSの自作例「ウェアラブルPC」。サバイバルゲーム用の「バンダリア」にキーボードなどを装着して使う。担当者いわく、「電源ケーブルの範囲内であれば着たまま動けますよ」とか。
AMD Athlon