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DSP版Windows 10が遂に発売、PCパーツとのバンドル販売のみで単体購入は不可

(8/1 1:21更新)Microsoft StoreのOS価格を追記。

 日本マイクロソフトの最新OS「Windows 10」のDSP版が8月1日(土)に発売、同日0時過ぎから複数のショップで深夜販売も行なわれている。ただし、Windows 8.1/8とは異なり、PCパーツとのセットのみで販売されている点には要注意だ。

 DSP版のエディションは、通常モデルの「Home」と、ドメイン参加やリモートデスクトップなどの機能を搭載した上位モデル「Pro」の2つで、それぞれに32bit版と64bit版がある。店頭価格はHomeが税込15,880円前後から、Proが税込22,800円前後から(それぞれPCパーツとのセット価格)(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、発売日当日に行われた深夜販売の様子は別記事を参照のこと。

2013年10月に提供が開始されたWindows 8.1に続くWindows OSの最新版

 Windows 10は、2013年10月に提供が開始されたWindows 8.1に続く、Windows OSの最新版。

 1年間の期間限定で、Windows 8.1/7ユーザーは無料でWindows 10にアップグレードすることができ、ネット経由での提供が7月29日(水)に始まっているが、今回のDSP版を使うことでユーザー以外もWindows 10を導入できる。いわゆるクリーンインストールに用いることも可能だ。

 新機能の目玉の1つは、「スタートメニュー」の復活。Windows 8.1では、画面左下のWindowsアイコンをクリックすることで「スタート」「デスクトップ」画面を切り替えていたが、Windows 10では、「よく使うアプリ」「エクスプローラー」「電源」などの項目で構成されるスタートメニューが表示されるようになった。Windows 8.1と同様に、大小のタイルのみで構成されるスタート画面にすることも可能だ。

 Internet Explorerに代わる新たなWebブラウザ「Edge」も搭載。レンダリングエンジンを刷新するなどの強化が図られているほか、手書きのメモを残せる「Webノートの作成」や、記事やコンテンツをリストに保存しておき、電車・バスでの移動時や休日など、好きな時に読むことができる「リーディングリスト」などの機能が用意されている。

 このほか、顔や指紋での認証に対応した新たなサインイン「Windows Hello」、様々なアプリを入手できる「ストア」、すべての写真やビデオを1か所に収集し、簡単に見ることができる「フォト」なども搭載されている。

 ただし、OSのみを購入することができない点には注意が必要。店頭ではCPUやメモリ、HDD、拡張カードなどのPCパーツとのセットのみで販売されており、傾向としては、USBインターフェイスカードとのセット価格を掲示しているショップが多い。

 ちなみに、DSP版Windowsの販売方法については、Windows 7まではPCパーツとのセットのみで販売されていたが、Windows 8では単品で購入できるように緩和。Windows 8.1でも継続され、後にWindows 7も単品購入が可能になったが、Windows 10ではこうした流れが一転した形だ。

 なお、Microsoft StoreではWindows 10 Home/Proのダウンロード版、USB版(日本語/英語)の予価が告知されている。価格はHomeが税込14,904円、Proが税込27,864円。8月1日(土)1時の時点では「近日公開」という状態になっており、購入することはできない。

 ※8/3追記 8月3日(月)23時の時点で、Microsoft StoreのWindows 10 Home/Pro ダウンロード版、USB版の製品情報は削除され、アクセスできなくなっている。

[撮影協力:パソコンハウス東映オリオスペックツクモパソコン本店II]