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ゲーム・オブ・スローンズやX-MENをイメージした改造PCが登場、
欧州の女性Modderも来日

text by 石井英男

MOD PC EXPO 2015の案内
出場者全員の集合写真

 9月26日、東京秋葉原のUDX GALLERY NEXT-3で、改造PCイベント「MOD PC EXPO 2015」が開催された。MOD PCとは、PCのデザインや構造、コンセプトなどにこだわって作り上げたオリジナリティあふれる自作PCのことであり、ここ数年MOD PCに興味を持つ人が増えてきている。MOD PCのスペシャリストをModderと呼ぶが、今回のMOD PC EXPO 2015は、国内外の有力Modderが集結する注目のイベントとなった。なお、このイベントは、ツクモ DE つくる女 ニコ生イベント第14弾として開催されたもので、正式名称は「MOD PC EXPO 2015 〜DIYパーツ自由研究発表します! with ツクモ DE つくる女〜」となっている。イベントの様子はニコニコ生放送でも配信された。10月3日までタイムシフト視聴が可能なので、MOD PCに興味がある方は是非ご覧いただきたい。

 イベント会場は、展示スペースと出展者やゲストがMOD PCについて発表するセッションスペースに分かれており、一般応募で選ばれた7名とゲスト7名の合計14名が、自分の作品の展示と発表を行なった。ゲストは、元有名パーツショップ店員で、当時からModder Specilistとして注目されていた森田健介氏、門馬ファビオ氏(2015 Themaltake CaseMOD 世界大会日本代表)、Ronnie Hara氏(何度もグランプリを獲得するなど世界的に有名なModder)、Frida "Zoyadog"氏(ヨーロッパModding優勝者)の4名と、ASUSの所氏、リンクスインターナショナルの西篠氏、つくる女の紗緒さんの3名である。なお、ウォーゲーミングジャパンも参加していたが、セッションでの発表はせず、PCの展示のみであった。

 イベントの司会は、つくる女の山下まみさんと羽生麻里さんで、解説は森田健介氏が務めた。

 以下、ゲストModder3名のPCなどを紹介する。他のゲストの作品は別記事(今週掲載予定)を参照してほしい。

Ronnie Hara氏は「ゲーム・オブ・スローンズ」をイメージしたMOD PCを出展

 まずは、特別ゲストの作品から紹介しよう。Ronnie Hara氏は、大ファンだというアメリカのテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をイメージしたMOD PCを出展していた。ゲーム・オブ・スローンズの原作は重厚なファンタジー小説だが、Ronnie Hara氏が製作したMOD PCは、ゲーム・オブ・スローンズのロゴや紋章がデザインされた、非常に美しい作品となっている。外観だけでなく、ケースの内側やビデオカードの裏側に人工皮革のシートを貼るなど、さすがは世界トップレベルのModderらしい細部に至るまでのこだわりが感じられた。Ronnie Hara氏は、その他、IN WIN製PCケース「S-Frame」を採用したMOD PCも展示していた。

テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をイメージしたMOD PC。原作の重厚な世界観を見事にPCで再現している
Ronnie Hara氏のMOD PCの内部。ビデオカードの裏側やケースの内側には、人工皮革のシートが貼られており、ケーブルの色も銀色で統一されている
左がRonnie Hara氏。右がスウェーデンから来日したFrida "Zoyadog"氏
こちらのIN WIN製ケース「S-Frame」を採用したMOD PCも、Ronnie Hara氏の作品だ
S-Frameは、1枚の金属板を折り曲げて成形していることが特徴である
水冷の冷却液やメモリヒートシンク、ファンなど全て赤色で統一されており、美しい

門馬ファビオ氏はX-MENのキャラクターをイメージして製作した「COLOSSUS X」を紹介

 門馬ファビオ氏は、同氏が好きだというX-MENに出てくるキャラクター「コロッサス」をイメージして製作した「COLOSSUS X」を紹介した。コロッサスはボディを金属化できることが特徴だが、COLOSSUS Xもそれをイメージして、鏡面にこだわったという。COLOSSUS Xは、2015 Thermaltake CaseMODの世界大会のために製作されたMOD PCであり、わずか1カ月間の期間内に作り上げられたものだ。また、これからMOD PCを始めようと考えている人の手本となるように、基本的に市販パーツだけで作られたMOD PCも展示されていた。

門馬ファビオ氏のセッション。2015 Thermaltake CaseMODの世界大会に日本代表として出場した。この大会は1カ月間の期間内にMOD PCを一から製作しなければならない
これが門馬ファビオ氏がその世界大会のために製作した「COLOSSUS X」。X-MENに出てくるヒーロー「コロッサス」が好きで、それをイメージしたという。コロッサスはボディを金属化することができるのだが、COLOSSUS Xはそれをイメージして鏡面にこだわったという
COLOSSUS Xの内部は、白と青の2色で統一されており、こちらも非常に美しい
COLOSSUS Xの前面も鏡面になっており、周りがくっきりと映り込んでいる
メモリの上部には、青色のプラズマライトが装着されている。LEDではなくプラズマなので、指で触ると光が集まる
門馬ファビオ氏とCOLOSSUS X。ケースを2つ組み合わせており、かなり大きい
こちらも門馬ファビオ氏の作品。こちらは基本的に市販のパーツしか使っていないそうだ
こちらは特にイメージしているものはないが、見栄えにはこだわっているという
ビデオカードは2枚差しで、CPUと一緒に水冷システムが組み込まれている

ヨーロッパのMOD PCコンテストで優勝した女性Modder Frida "Zoyadog"氏

 スウェーデンから初来日したFrida "Zoyadog"氏は、ヨーロッパのMOD PCコンテストで優勝するなど、華々しい経歴を持つ女性Modderである。Firda氏はもともとPCゲームが好きで、PCを持ちよって遊ぶLANパーティに参加したところ、参加者がMOD PCを持ち込んでおり、興味を持ったという。世界トップレベルの世界には女性のModderはまだほとんどいないそうで、是非仲間を増やしていきたいと語っていた。Frida氏は、自分の作品は持ち込まなかったが、現在進行中のPCパーツプロジェクトの映像を見せてくれた。

スウェーデンから初来日したFrida "Zoyadog"氏。女性のModderはかなり珍しい
Frida "Zoyadog"氏オリジナルのケーブル類。ケーブルの色にもこだわっており、特注品を採用しているという
Frida "Zoyadog"氏が現在PCパーツメーカーと開発しているパーツのコンセプト映像