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サーバ向けAtom登場、ファンレスMini-ITXマザーが発売に

最大メモリは8GB、64bitにも対応

 初のサーバー向けAtomである「Atom S1200」ファミリーを採用した製品が初登場。Atom S1260を搭載したSUPERMICROのMini-ITXマザーボード「X9SBAA-F」が発売された。冷却システムはファンレス。

 実売価格は33,480円だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

2コア4スレッドのサーバ向けCPU最大メモリ8GB

 Atom S1200ファミリーは、Intelが2012年12月に発表したサーバー向けのデュアルコアCPU。

 小型のサーバーやストレージ・ネットワークシステムなどの低消費電力システム向けと位置付けられており、TDPはサーバー向けCPUでは低いTDP 6.1Wを実現(Atom S1240の場合)。「データセンターでの最大コスト要因の1つである電力消費量を大幅に削減した」とアピールしている。

 デスクトップPC向けAtomにはないメリットとして挙げられるのは、搭載可能なメモリ容量の大きさ。デスクトップPC向けのAtom N2800(クロック1.86GHz、TDP 6.5W)などが最大4GBなのに対し、Atom S1200ファミリーは最大8GBで、ECCメモリもサポートしている。対応メモリはDDR3 1333(シングルチャンネル)。

 ただし、グラフィックス機能は非搭載。マザーのX9SBAA-Fでは、Matrox製チップを搭載することでVGA機能を提供している。

 現時点のラインナップは、上位モデルからAtom S1260(クロック2GHz、TDP 8.5W)、Atom S1240(1.6GHz、6.1W)、Atom S1220(1.6GHz、8.1W)の3種類。

 いずれも2コア/4スレッド(Hyper-Threadingサポート)で、キャッシュ容量は1MB。64bit環境や仮想化支援機能のVT-xもサポートする。また、チップセット機能が統合されており、PCI Express 2.0(8レーン)といったインターフェイスを備える。製造プロセスは32nm。

 X9SBAA-Fのスロット数はPCI×1、DDR3 SO-DIMM×1(最大8GB、ECCサポート)。主な搭載機能はVGA(Matrox G200eW)、Gigabit Ethernet(2ポート)、IPMI、6Gbps SATA(4ポート、RAID 0/1対応)、USB 3.0(2ポート)。

[撮影協力:パソコンハウス東映]

SUPERMICRO X9SBAA-F