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Trinity最下位モデルが20日発売、円安で上位モデルと価格逆転

実消費電力には魅力あり?

 Socket FM2に対応したAシリーズAPU最下位モデル、「A4-4000」が月曜日にも発売される。ショップでも一部に事前入荷しているが、円安の影響で、価格は「最下位」にはならない見込み。

 最下位モデルよりも安価な上位モデルがある、という逆転状態がしばらく続くことになりそうだ。

 A4-4000の発売を予告しているのはBUY MORE秋葉原本店など。

「最安モデル」ならず実消費電力には魅力あり?

 A4-4000は、2つのCPUコア(1モジュール)とRadeon HD 7480DをまとめたTrinity世代のSocket FM2向けAPU。

 主なスペックは動作クロックが3GHz(Turbo CORE時3.2GHz)、2次キャッシュが1MB、TDPが65W、対応メモリはDDR3-1333。スペック上も型番上も、これまで最下位だったA4-5300(2コア/3.4GHz/DDR3-1600対応)の下位に位置づけられる。

 最下位モデルだけに価格も最安が期待されるが、告知されている予価は4,780円。A4-5300は現在、3,980~5,200円ほどで販売されているため、場合によってはA4-5300のほうが何故か安い。

 原因として挙げられるのが昨今の円安だ。A4-5300が発売された昨年10月と比べると、1ドルあたり20円以上円安になっており、単純に考えると2割は価格が変わってしまう計算になる。そのA4-5300も僅かに値上がりしているが、当面はこうした逆転状態が続くことになりそうだ。

 ちなみにこのA4-4000、僚誌PC Watchのレビューでは、TDPが同じA4-5300よりも実際には低消費電力だったとされる。価格的な魅力はともかく、そうした目的で検討してみるのはありかもしれない。

[撮影協力:BUY MORE秋葉原本店]

AMD A4-4000