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Haswellの“殻割り”にショップが挑戦

CPU代はスタッフの自腹、失敗例も

(6/7 22:15更新)殻割りしたCPUの動作を確認。
(6/8 20:30更新)殻割りに失敗したCPUの話を追記。

 2日(日)に発売されたばかりのHaswellの“殻割り”にツクモeX.パソコン館パソコンショップ アークのスタッフが挑戦した。今のところ、店頭展示などの予定は無いが「問い合わせが多ければ検討したい」(ツクモeX.パソコン館)という。

Core i7-4770Kを殻割り

殻割りに成功したCPU(ツクモ)
CPUはCore i7-4770K(ツクモ)
殻割りの作業方法(ツクモ)
殻割りに使ったカード(ツクモ)
殻割りに失敗したCPU(アーク)
殻割りに失敗したCPU(アーク)
殻割りに失敗したCPU(アーク)
殻割りに失敗したCPU(アーク)

 CPUの上面に装着されているヒートスプレッダを外す“殻割り”は、IntelのIvy BridgeやAMDのTrinityが登場した時にも話題になったメーカー動作保証外の改造行為。CPUコアとヒートスプレッダを接着する際に利用されているグリスを、より熱伝導率が高いグリスに変更する場合に行われることが多く、過去には殻割りをしてグリスを差し替えた「改造Ivy Bridge」の店頭販売も行われていた。

 今回、ツクモeX.パソコン館のスタッフが挑戦したのはCore i7-4770Kの殻割り。同店スタッフが自腹で購入したもので、「ヒートスプレッダの取り外しには、ポイントカードの断面を削って薄くしたものを使った」「CPUコアとヒートスプレッダの接着には、Ivy Bridgeと同様にグリスが使われていた」(ツクモ)という。ちなみに、今回殻割りをしたCPUは、動作確認も取っており、「無事に起動した」(ツクモ)とのこと。

 一方、パソコンショップ アークのスタッフもCore i7-4770Kの殻割りに挑戦。こちらもスタッフが自腹で購入したもので、ヒートスプレッダの取り外しにはカッターを使ったという。取材時に確認したCPUは、ヒートスプレッダとCPUの接着に使っていた接着剤やグリスはすでに除去されており、非常に綺麗な状態。一見すると動作しそうに見えるが、「ヒートスプレッダを剥がす時に力を入れすぎてしまい、内部を破損した」(アーク)ということで、殻割りは失敗。動作確認を取ったものの、起動しなかったという。ちなみに、破損したCPUを使ったためか、「一緒に購入したマザーボードも壊れた」そうで、「改めてCPUとマザーボードを買い直した」(同)とのこと。

 このように、CPUの殻割りは、作業に失敗するとCPUが破損するという大きなリスクが伴う。また、メーカー保証外の改造行為のため、当然、修理保証なども受けられなくなる。こういった作業によほどの自信がない限り、真似をしないほうが無難だろう。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館パソコンショップ アーク]

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