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「近寄るだけ」のポイントサービスをドスパラが開始、非可聴音でチェックイン

来店ごとに無料ポイント

音波検知

 非可聴域の音を利用、近寄るだけでポイントが貯まるという変わった技術を採用したNTTドコモのスマホ向けポイントサービス「ショッぷらっと」にドスパラが加入、3店舗でのポイントサービスを開始した。

 既に渋谷などでもトライアル提供されているサービスだが、いかにも「秋葉原」なショップが対応するのはこれが初。

 このサービスは「アプリを立ち上げて指定の場所に近寄るだけ」という手軽さも特徴で、NTTドコモのスマートフォンのほか、auやソフトバンクのAndroidスマートフォン、さらにはiPhoneでも利用可能。貯めたポイントは図書カードや三井住友VJAギフトカードと交換できる。

5m以内に近づくとチェックイン非可聴音を活用

ドスパラパーツ館入り口でチェックインした様子
チェックイン画面。表示された円を下に引っ張るとstarがたまる
チェックイン場所の一覧

 「ショッぷらっと」は、今年2月からNTTドコモがトライアル提供しているスマートフォン向けの試験サービス。

 Android/iOS向けに専用アプリが用意されており、アプリを立ち上げた画面のままチェックイン場所に近づくと自動でチェックインを検出、表示されたマークを引くことで「star」と呼ばれるポイントが貯まる。

 ユニークなのはチェックイン場所の検出方法。店内に設置された専用送信機から非可聴域の「音」が送信されており、音波に載せられた情報をアプリが検出、「チェックイン場所」を認識するという。こうした方式のため、地下街や屋内でも利用できるほか、店内数ヶ所を「チェックイン場所」に指定して、スタンプラリーのような活用も行える。音波の送信範囲は「3m~10m」(NTTドコモ)で、ドスパラパーツ館でテストしたところ、5m程度でも認識できた。

 GPSを使ったチェックインでは「絞りこんだリストから正しいものを選ぶ」といった手間があったことを考えると、なかなか面白いサービスだが、これまで利用できたのは渋谷などが中心。秋葉原ではタワーレコードやヨドバシAKIBA内の「とんかつ浜勝」が対応していた程度で、「秋葉原らしいショップ」としては、今回のドスパラが初めてだ。

 ドスパラが用意しているチェックイン場所は、ドスパラ秋葉原本店が「入り口または2階階段付近」で10 star(7日に1回取得可能)、ドスパラ モバイル館が「店舗入口」と「中古売り場」の2ヶ所で各5 star(7日に1回取得可能)、ドスパラパーツ館が「店舗入口」「2F」「中古売り場」「上海問屋」の4ヶ所で各1~4 star(合計10 star/いずれも7日に1回取得可能)。全て回ると30 star貯まる計算。

 用意されている交換商品は図書カード500円(700 star)、三井住友VJAカード1,000円(1,200 star)など。

 専用アプリでは近隣の対応ショップを表示させたり、クーポンを配布したりすることなども可能。将来的には、オンライン販売との連動やタイムセールの告知など様々な活用も模索されている。

 アプリの対応OSはAndorid 2.3/4.0/4.1とiOS 5.0以上。ドコモユーザー限定ではなく、auやソフトバンクの利用者も利用できるが、ドコモユーザー以外がポイントを貯めるには、docomoIDの取得(無料)が必要。また、アプリ利用時はデータ通信が必要になる。

 「ショッぷらっと」のトライアル提供は8月31日までの予定。

[撮影協力:ドスパラパーツ館]