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LGA2011版Core i7が久々に刷新、「Ivy Bridge-E」が発売に

モデルは計3種類、CPUクロックの倍率固定は解除

 LGA2011プラットフォームのCPUが久々に刷新、開発コード名「Ivy Bridge-E」のCore i7シリーズが発売された。

 ラインナップは、6コア/12スレッドのCore i7-4960X、Core i7-4930Kと4コア/8スレッドのCore i7-4820Kの3種類で、実売価格はCore i7-4960Xが約109,000~113,000円、Core i7-4930Kが約61,000~63,000円、Core i7-4820Kが34,000~35,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

各モデルともCPUクロックの倍率固定は解除

Core i7-3820(右)との比較
Core i7-3820(右)との比較

 Ivy Bridge-Eは、Sandy Bridge-Eの後継となるデスクトップPC向けCPU。アーキテクチャの刷新は、Sandy Bridge-Eがデビューした2011年11月以来、新モデルが登場するのは、2012年11月のCore i7-3970X Extreme Edition以来となる。

 現時点のラインナップは、Core i7-4960X(6コア/12スレッド、ベースクロック3.6GHz/Turbo時最大4GHz、キャッシュ15MB)、Core i7-4930K(6コア/12スレッド、3.4GHz/3.9GHz、12MB)、Core i7-4820K(4コア/8スレッド、3.7GHz/3.9GHz、10MB)の3種類。いずれもTDPは130Wで、CPUクロックの倍率固定は解除されている。なお、各モデルともCPUクーラーは別売り。

 Sandy Bridge-Eからの主な強化点としては、対応メモリのDDR3-1600→DDR3-1866への向上、内蔵PCI Expressインターフェイスのリビジョン2.0→3.0へのアップが挙げられる。また、製造プロセスも32nm→22nmと進化し、最上位モデル同士の比較ではTDPが150W→130Wと減少している。

 Sandy Bridge-Eにはなかった倍率固定解除された4コアモデル、Core i7-4820Kがラインナップされたのもトピックの1つ。CPUコア数は少ないものの、ベースクロックは3.7GHzと最上位のCore i7-4960Xより高く、さらに実売3万円台中盤と上位モデルよりかなり安いため、コストパフォーマンスを重視する向きにとっては良い選択肢となりそうだ。

 メモリインターフェイスはSandy Bridge-Eと同様4チャンネルDDR3。GPUは非搭載で、最大6コア/12スレッド対応、PCIeレーン数40、最大キャッシュ容量15MBといったスペックもSandy Bridge-Eと同じ。マザーボードについても、対応BIOSを導入することで従来のIntel X79 Expressチップセット搭載マザーが使用できる。

 なお、LGA2011プラットフォームのCPUは、開発コードネーム「Ivy Bridge-EP」で呼ばれるXeon E5-2600 v2ファミリなども同時発売されている。

[撮影協力:ツクモeX.パソコン館ソフマップ 秋葉原 本館BUY MORE秋葉原本店パソコンショップ アーク]

Intel Core i7-4960X