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AMDの8コアCPUに新モデル、TDP220WのFX-9370が発売
(2013/10/4 00:01)
8コアAMD FXシリーズの新モデル「FX-9370」が登場、4日(金)から販売が始まった。実売価格は25,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、今回のモデルはCPUクーラーが付属しないほか、製品パッケージも、手の平大サイズの簡素なものになっている。
TDPは220W、CPUクーラーやマザーボード選びには注意が必要
8コア版のAMD FXシリーズについては、Turbo CORE時の最大クロックが5GHzに到達したシリーズ最上位のFX-9590と、その下位のFX-9370が6月に発表。
当初、両モデルはシステムインテグレーター経由のみで供給するとされ、FX-9590については搭載PCが発売されているが、FX-9370を店頭で確認したのはこれが初めて。単品で購入できるSocket AM3+対応CPUとしては、このFX-9370が現時点で最上位となる。
これまでの最上位のFX-8350と比較すると、CPUクロックが最大500MHz向上。通常クロックは4GHz→4.4GHz、Turbo CORE時の最大クロックは4.2GHz→4.7GHzとアップしており、FX-9590(通常4.7GHz、最大5GHz)には及ばないものの、AM3+プラットフォームで性能重視のPCを自作するなら要チェックの存在であることは間違いない。
ただし、TDPが125W→220Wと大幅に増加しているため、CPUクーラー選びには注意が必要。さらに、マザーによって対応状況が異なる点にも気を付けたい。
現時点で日本AMDが動作保証しているマザーボードは、ASUSの「Crosshair V Formula-Z」、「SABERTOOTH 990FX R2.0」、「M5A99FX PRO R2.0」、GIGABYTEの「GA-990FXA-UD3 Rev4.0」、「GA-990FXA-UD5 Rev3.0」、ASRockの「990FX Extreme9」、「Fatal1ty 990FX Professional」の7モデルのみ。
このほか、2次キャッシュ8MB、3次キャッシュ8MBといったスペックや、CPUクロックの倍率が固定されていない「Black Edition」である点はFX-8350と同様。今回確認した製品のOPNは「FD9370FHW8KHK」。
なお、日本AMDでは、FX-9370の発売にあわせて、自作したPCのFX-9370を含む画像と、FX-9370の活用方法についての投稿を募集する「あなたのFX-9370の使い方」コンテストを、日本AMDのFacebookページ上で開催予定。詳細は同ページ上で告知するという。
[撮影協力:ツクモeX.パソコン館とソフマップ 秋葉原 本館]