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「自作USB DAC」をラトックが発売、オーディオマニア向け

 “半完成”のUSBサウンドキットがラトックシステムから登場、16bit/48kHz対応のエントリーモデル「REX-K1648U」と、24bit/96kHz対応のミドルクラスモデル「REX-K2496U」が東映無線ラジオデパート店で販売中だ。

 実売価格は順に7,980円、12,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 いずれもパーツは基板に実装済みだが、ケースなどはユーザーが用意する必要がある。

「Audio自作キットシリーズ」の製品

取り寄せ扱いの上位モデル

 これらは、同社のオーディオ製品専門ブランド「RATOC Audio Lab」で、組み立てる楽しみも加えたという「Audio自作キットシリーズ」に属する製品。

 両モデルで、インピーダンス600Ωのヘッドホンに対応するというTI製ヘッドホンアンプ「TPA6111」が採用されているほか、外部電源用のDCジャックも装備。USBのバスパワーによる使用も可能だが、外部電源を用いることで音質向上が実感できるという。

 上位モデルのREX-K2496Uでは、デジタルオーディオデータの転送に使用するI2Sインターフェイスのほか、44.1KHz系(22.5792MHz)と48kHz系(24.576MHz)の2つの水晶発振モジュールも搭載。

 再生する音楽データのサンプリングレートに応じて使用するモジュールを自動選択することで、正確なクロックを生成、低ジッターでD/A変換を行なうとしている。

 搭載USBコントローラーは、REX-K1648Uが「PCM2704C」、REX-K2496Uが「TAS1020B」。また、REX-K2496UはWolfson製DAC「WM8523」を採用し、同社は「フラットでありながら元気のよい音場が広がる」とうたっている。

 基板上にはヘッドフォン端子(標準プラグ)、アナログステレオ出力(RCA)、DCジャック、USB端子(標準B)、音量ダイヤルといったインターフェイスが搭載。ただし、ダイヤルはむき出しでノブ(ツマミ)は別途用意する必要がある。

 ケースなどの外装もユーザーが用意する必要がある。なお、両モデルで基板上の搭載パーツは異なるが、前述のヘッドフォン端子やUSB端子などのレイアウトは共通なので、用途次第ではケースを共有することもできそうだ。

 基板サイズ(約)は94.5×72×1mm(コネクタ部を含んだ場合は94.5×77.5×23mm)。対応OSはWindows 8/7/Vista/XP(32bit/64bit両対応)、Mac OS X 10.6以降。付属品は回路図、マニュアル(ハードウェア編・ソフトウェア編)。

 なお、同店では、DSD音源にも対応したハイエンドモデル「REX-K24192DSDU」と、REX-K24192DSDU用D/Aコンバーター「REX-K1792DA1」の受注販売も行なわれている。価格は順に29,800円、34,800円。

[撮影協力:東映無線ラジオデパート店]