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新Radeonの最上位モデル「Radeon R9 290X」解禁、BF4バンドル品で約7.3万円

(11/7 20:50更新)販売を確認。

 新Radeonの最上位モデル「Radeon R9 290X」を搭載したビデオカードの発売が発売された。

 今回発売されたのはPowerColor(Tul)の「PowerColor R9 290X 4GB GDDR5 OC(BF4 Edition)(AXR9 290X 4GBD5-MDHG/OC)」。製品にはミリタリーFPSゲーム「Battlefield 4」が付属している。実売価格は72,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、入荷したBUY MORE秋葉原本店では、すでに売り切れとなっている。

新Radeonの最上位モデル、「Hawaii」コア採用

 Radeon R9 290Xは、5日(火)に搭載カードが発売されたRadeon R9 290の上位モデル。AMDの新ブランドGPUであるRadeon R9/R7シリーズの、現時点でのシングルGPU最上位モデルとなる。

 R9 290XではR9 290と同じく、GCNアーキテクチャをベースに28nmプロセスで製造された新型コア「Hawaii」が採用。

 前世代のシングルGPU最上位であるRadeon HD 7970 GHz Editionと、今回のR9 290Xとを比較すると、Stream Processor(SP)が2,048基から2,816基へと増えたほか、テクスチャユニットが128基→176基、ROPユニットが32基→64基と増加。最大コアクロックは1GHzのままだが、公称の単精度演算能力は4.3TFLOPS→5.6TFLOPSと向上している。

 メモリインターフェイスも384bitから512bitへと拡張。メモリクロックはR9 290と同じ1,250MHz、データレートは5Gbps(GDDR5)。対応メモリ容量は4GB。

 このほか、CrossFireブリッジケーブルが不要なマルチビデオカード技術「CrossFire XDMA」や、TensilicaのオーディオDSP「HiFi EP」をコアとしたハードウェアサウンド「TrueAudio」も搭載されている。

 また、Hawaiiのリファレンス仕様として、BIOS切り替えスイッチが搭載されているのも特徴。リファレンスカードでは、これまでCrossFireコネクタがあった場所付近にスイッチがあり、AMDによれば静粛性重視の「Quiet Mode」、パフォーマンス重視の「Uber Mode」の2つのモードに切り替えが可能という。

 なお、R9 290XとR9 290との主な差異は、最大コアクロックとSP・テクスチャユニット数の3点で、それぞれ比較するとクロックが1,000MHz→947MHz、SP数が2,816基→2,560基、テクスチャユニットが176基→160基となる。

 今回登場したPowerColor製品は、コアクロックを通常より高い1,030MHzにアップしたオーバークロックモデル。メモリクロックはリファレンスと同じ1,250MHz(データレート5Gbps)。搭載メモリはGDDR5 4GB。

 カードサイズは266.65×111.2×38mm(2スロット分)。搭載映像端子はDisplayPort、HDMI、DVI(2基)。外部電源端子は6ピンと8ピンを各1基備え、必要な最小電源容量は750Wとされている。

[撮影協力:BUY MORE秋葉原本店]

PowerColor AXR9 290X 4GBD5-MDHG/OC