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M.2対応のSSDが初登場、Intel製、
ただし6Gbps SATA対応
(2013/11/23 21:23)
新世代の小型拡張スロット「M.2」対応のSSDが店頭初登場、Intel製SSD「Solid-State Drive 530」シリーズのM.2タイプが発売された。
ただし、接続信号は従来同様の6Gbps SATA。M.2の本命として期待されているPCI Express対応タイプではないので要注意。
販売されているのは容量80GBモデル「SSDSCKGW080A401」と180GBモデル「SSDSCKGW180A401」の2種類で、実売価格は順に11,800円と17,880円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。このほか、120GBモデルと360GBモデルがラインナップされている。
2.5インチモデルと同スペックの6Gbps SATA対応品M.2の本命は今後登場?
M.2スロットに対応したSSDは、ソニーなどが一部自社製PCに採用しているが、パーツ単品での販売を確認したのはこれが初。
M.2では、SATAのほかにもPCI Expressが利用できるため、ソニーのノートPC「VAIO Pro 13」ではPCI Express接続のM.2 SSDを採用、20Gbpsという超高速転送を実現している。
一方、今回発売された製品は、PCI ExpressではなくM.2の6Gbps SATA信号を利用したもので、公称スペックもリード540MB/s、ライト480~490MB/s程度。これは同シリーズの2.5インチタイプなどと同等だ。
そうした点は残念だが、PCI ExpressのM.2 SSDは対応するBIOS(UEFI)がないと起動に利用できないことが知られており、対応BIOS(UEFI)を搭載した自作向けマザーボードも今のところ未確認。PCIe接続の高速M.2 SSDが出回るのは、対応マザーボードの登場後、ということになるのかもしれない。
なお、今回発売された80GB/180GBモデルのフォームファクタは、基板長80mm、モジュール厚さ2.23mmとスリムな「2280-S2-B-M」と呼ばれるもの。メモリチップは片面に搭載されているという。ちなみに、120GB/360GBモデルは両面搭載の「2280-S2-B-M」が採用されており、厚さは3.58mmとなっている。
[撮影協力:テクノハウス東映とパソコンショップ アーク]