ニュース

mSATA SSD×2枚で外付けRAID、USB 3.0のポータブルケースが発売に

RAID 0やRAID 1に対応

 2枚のmSATA SSDを内蔵し、RAID 0やRAID 1を構成できるZOTACのUSB 3.0ドライブケース「RAIDbox」が発売された。実売価格は6,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

2枚のmSATA SSDを外付けRAIDドライブに書き込み高速化やRAID 1での活用向け?

 RAIDboxは、最大2枚のmSATA SSDをUSB 3.0接続の外付けドライブとして使用するためのケース。本体サイズは高さ13×幅77.2×奥行き120.3mmと、一般的な2.5インチHDDケースとほぼ同じで、内部には2基のmSATAスロットが用意されている。

 セッティングには工具は不要。本体のイジェクトボタンを押してカバーを開け、別途用意したmSATA SSDをスロットに装着、そして内部にあるローレットネジを締めてmSATA SSDを固定すればよい。

 RAIDモードなどの設定は基板上にあるディップスイッチとタクトボタンで行なう。ディップスイッチでモード(JBOD/BIG/RAID 0/RAID 1)を選択し、タクトスイッチを押したまま電源をON(USBケーブルを接続)すると、設定が反映されるという仕組みだ。

 パフォーマンスについては、ZOTACが「RAID 0構成時でリード/ライトともに350MB/s」と説明(装着したmSATA SSDなどは不明)。単純なリード速度は一般的な6Gbps SATA SSDを超えないため、「リード速度をひたすら速くしたい」というよりは、ライト速度を速くしたり、RAID 1による保護を活用する、といった目的で使うのがいいだろう。ちなみに、PC WatchがCrucial m4を装着して3月に行なったベンチマークテストでは、ピーク性能が240MB/s強という結果になっている。

 搭載チップは、台湾ProlificのUSB 3.0-デュアルSATA RAIDコントローラ「PL2775」。なお、PL2775の仕様では、SATAインターフェイスのリビジョンは3.0とされているが、データ転送速度(1.5Gbps/3Gbps/6Gbps)については明記されておらず、またRAIDboxの製品情報でもSATAインターフェイスの仕様は明記されていない。

 電源はUSB経由で供給。製品には、電源供給も兼ねるY字USB 3.0ケーブルのほか、電源供給専用のUSB-DCケーブルも付属している。なお、前述のPC Watchによるテストでは、電源供給用のUSBコネクタを接続しなくても動作することが確認されている。

 対応OSはWindows 7/8(32bit/64bit)、Mac OS X 10.8以降、Ubuntu 12.04。

[撮影協力:パソコンハウス東映]

ZOTAC RAIDbox