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アビー関連会社の国産3Dプリンタ「SCOOVO」に新モデル、予約開始

従来よりも高精細化、造形サイズも拡大

SCOOVO X9(店頭価格は税別表記)

 積層ピッチが高精細化した国産3Dプリンタの新モデル「SCOOVO X9」が14日(金)に発売される予定だ。ツクモパソコン本店IIが予約を受け付け中で、予価は220,500円。同店は、発売後に動作デモも行なう予定としている。

従来よりも高精細化、造形サイズも拡大

積層ピッチ50μm
最大造形サイズは230×200×170mm
SCOOVO X9のアクセサリ(店頭価格は税別表記)
SCOOVO X9のアクセサリ(店頭価格は税別表記)
初代モデルの「SCOOVO C170」(店頭価格は税別表記)
初代モデル購入者にプレゼント中

 SCOOVO X9は、アビーの関連会社であるオープンキューブの3Dプリンタの新モデル。

 昨年発売された前モデル「SCOOVO C170」と比べると、最小積層ピッチが0.1mm→0.05mmと高精細化したのに加え、造形可能な最大サイズ(高さ×幅×奥行き)も175×150×150㎜→230×200×170mmと大型化。さらに、造形素材としてPLAのほか、新たにABSが使用可能となった。

 また、ヘッド部には冷却システムが搭載。2組のファン+ヒートシンクがヘッド部を挟むように装着されており、ノズル内部の熱上昇を抑えることで、素材の詰まりを防ぐという。なお、ファンのエアは下方向にも流れ、造形物の冷却にも使われるとのこと。

 同社らしい国産へのこだわりも健在。製品は国内工場で日本人によって生産されており、またモーターや軸など9割の部品に日本製を採用することで、造形精度と信頼性を高めているという。プリント制御ソフト「SCOOVO Studio」やマニュアルも日本語版が付属する。

 なお、製品に付属するのはPLAフィラメントで、ABSフィラメントは別売り。純正のABSフィラメントは4月発売予定としている。

 本体サイズは高さ441×幅406×奥行き343mm。筐体の主素材は、外装がアルミ、シャシーがスチール。本体カラーはシルバー(SCV-X9-S)とブラック(SCV-X9-BK)の2種類。

 PCからのプリントデータの転送はUSB 2.0経由で行なう。対応OSはWindows 8.1/8/7/Vista/XP(32bit/64bit対応)。

 付属品はUSBケーブル、PLAフィラメント(1.75mm/1kg、ホワイト)、USBメモリなど。USBメモリにはSCOOVO Studioやマニュアル、テスト用3Dデータが収録されている。

 ちなみに、前モデルのSCOOVO C170については、購入時にオプションセットをプレゼントするというキャンペーンが同店で10日(月)から実施予定。同店での実売価格は従来どおりの189,000円。

 セット内容はPLAフィラメントやセーフティパネル、交換用ノズル、造形物固定用テープの4点。それぞれを単品で購入すると2万円超となるセットで、かなりお得だ。

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]

オープンキューブ SCOOVO X9