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PC-9801の“ピポッ”が自作PCで復活、起動音専用の基板が発売

ODPの音色にも対応

(3/22 17:14更新)完成キットの売り切れ確認。
次回入荷は「確認中だが、時間がかかる可能性もある」とのこと。

 PC-98シリーズの「ピポッ」という起動音を自作PCで再現するユニークな電子工作キット「国民機起動音発生装置 PiPo Ver.6.2」(以下PiPo6)が三月兎2号店で販売中だ。

 販売されているキットの種類は、PICのみ、専用基板のみ、PICと専用基板のセット、必要なパーツが揃ったフルセットの4つで、実売価格は順に400円、500円、800円、1,400円(それぞれ税別)。

 同店では店頭デモも実施中。なお、発売翌日の22日(土)の夕方までにフルセットは完売。次回入荷は「確認中だが、時間がかかる可能性もある」(同店)とのこと。

音量や音の長さなどを変更するボリュームも用意、組み立てには半田付け作業が必要

 PiPo6は、PCに組み込むことで、PC-9801/9821シリーズの起動時のビープ音「ピポッ」が鳴らせるという電子工作キット。

 Webサイト「自分自身の自分自身による自分自身のためのものづくり」で、電子工作に関する記事などを掲載している「爆竹銃」氏が製作したものだ。

 完成したキットには、ATX電源の4ピンペリフェラル電源ケーブルと、PCケースなどのスピーカーケーブルを接続する。こうすることで、PCの電源ON時にキットの「ピポッ」音が鳴る仕組みだ。

 音量や音の長さなどを変更するボリュームも用意されており、PC-9801 VM21などの「ピーポー」や、オーバードライブプロセッサ搭載時の「ピョッ」といった音色に調節することも可能という。

 ただし、付属のマニュアルによれば「+5Vの立ち上がりでPCの起動を判断しているため、サスペンドからの復帰時などにもピポッと鳴ってしまう」とのこと。

 当然、キットを組み立てる際には半田付けなどの作業が必要。フルセット以外は、必要な部品を自身で用意しなければならないが、パッケージには部品一覧などが記された「部品購入用メモ」も同梱されている。

 また、同氏のWebサイトでは完成時の写真や回路図などの資料も掲載されているので、事前に詳細な情報を知りたい人は目を通してみると良いだろう。

[撮影協力:三月兎2号店]