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税込20万円のデュアルGPUカード「Radeon R9 295X2」が来週発売

水冷仕様で1,200W以上の電源必要

 Radeon R9/R7世代では初となるデュアルGPUカードが登場、Radeon R9 295X2を搭載したビデオカードが来週発売予定だ。水冷クーラーが採用されているのも特徴。

 ドスパラパーツ館によると販売解禁は21日(月)21:01で、同店ではXFXブランドの「R9-295X-8QFA」を翌22日(火)から販売するという。同店の予価は税込199,800円。

スペックはRadeon R9 290Xの2倍、容量1,200W以上の電源が必要

 Radeon R9 295X2は、Radeon R9シリーズの最上位であるR9 290Xを、1枚のカードに2基構成できるというGPU。

 SP数やメモリ容量などのスペックはR9 290Xの2倍で、さらにGPUクロックをR9 290Xを上回る1,018MHzに設定することで、R9 290Xの2倍以上のパフォーマンスを実現したというのが特徴だ。

 カード消費電力も2倍の500Wとなっているが、Asetek製の水冷クーラーを標準搭載することでクーリングを確保。クーラーは冷却ヘッドとポンプが一体化した簡易タイプで、冷却液もあらかじめ封入されている。ラジエータは120mmファンを搭載した小型のもので、ケースファンと同様にPCケースに取り付けられる。

 リファレンスカードのデザインは、水冷クーラーを搭載するとあってカードメーカー独自製品を思わせる外観。XFXと同じリファレンスカードを発売するSAPPHIREによれば、筐体などにはアルミニウムとマグネシウムを用い、自動車などの外装にも使われるパウダーコートを施しているという。側面のRadeonロゴやファンが赤く発光するギミックも備えている。

 主なスペックは、SP数が5,632、テクスチャユニット数が352、ROP数が128、搭載メモリがGDDR5 8GB(512bit×2)、GPUクロックが最大1,018MHz、メモリデータレートが5Gbps、カード消費電力が500W、外部電源端子が8ピン×2。

 公称のパフォーマンス値は、単精度演算能力が11.5TFLOPS、テクスチャフィルレートが358.3GT/s、ピクセルフィルレートが130.3GP/s。高解像度でも高いゲームパフォーマンスが実現できるといい、同社は「4K解像度で、かつ最高のグラフィックス設定で最新ゲームが楽しめる」とアピールしている。

 ただし、電源ユニットに要求されるスペックも高く、同社によれば、容量が1,000W以上で、28A出力が可能な12Vラインを持つものが必要という。今回登場した製品のパッケージでも1,200W以上の電源が必要とされている。

[撮影協力:ドスパラパーツ館]

XFX Radeon R9 295X2