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NVIDIAが店頭イベントを積極開催中、GTX 970/980のアピールで

ASUSやGIGABYTEなどとの共同開催、各社製品のアピールも

 先月登場し、なかなか人気になっているGPUといえばGeForce GTX 970/980。ハイエンドクラスのビデオカードとしては久々のヒット製品で、「当初はGTX 980が、落ち着いてからはGTX 970が売れている」というショップも多い。

 NVIDIAもこれをアピールすべく、店頭イベントを多数実施。ASUS、Palit、GIGABYTE、ELSAといったビデオカードメーカーと共同で、店頭イベントを多数実施している。

 GPUそのものの解説はやはり共通だが、メーカー独自ポイントのアピールはなかなか興味深いポイントも多い。ここではそれらをまとめて紹介しよう。

 なお、店頭イベントは秋葉原での実施後、大阪などで実施している例もある。秋葉原でも「さらにイベントを計画している」(NVIDIA)そうなので、各社の告知をチェックしてみるのもいいだろう。秋葉原のイベントについては弊誌「イベントスケジュール」でもわかり次第掲載している。

NVIDIA

 さて、まずは多くのイベントで紹介されたNVIDIA自身のGPUのアピールから紹介しよう。

 基本的には、発表会などで公表された内容が中心で、メインとなるのは電力効率の高さと描画品質を向上させるDynamic Super Resolution。

 Dynamic Super Resolutionでは、実際の動画も交えた内容になっており、効果のある場面がわかりやすくなっていた。

最大のアピールポイントが電力効率の高さ。MaxwellはKepler世代と同じプロセスルールでクロックも上がり、性能も向上しているが、アーキテクチャの改良で電力効率が大幅に向上、消費電力も下がっている
内部的に4K相当で描画し、1080pで出力することでドットを目立たなくする「Dynamic Super Resolution」。同社の自動設定機能「GeForce Experience」でゲームごとに自動設定されるため、「何も気にせず機能する」のもウリ
低負荷のアンチエリアシング(AA)として新たに実装された「MFAA」も紹介
H.265のハードウェアエンコードにも対応、60FPSでのハードウェアエンコードが可能という
VRゴーグルに対応した画像処理機能も搭載している
反射光もリアルに再現するグローバルイルミネーション向けのアクセラレーション機能「VXGI」を活用した、アポロ月着陸の再現画像。「アポロ月着陸は嘘だった」という陰謀論を検証するために作成したもので、左はビデオカードがリアルタイム描画したもので、右が写真。結果は「陰謀論の根拠、とされるものは根拠とならないことが証明された」とのこと

ASUS「ファン停止」のSTRIXをアピール

 一連のイベントの端緒として、27日にBUY MORE秋葉原本店で店頭イベントを実施したのがASUS。

 ASUSでは低負荷時にファンが停止する人気シリーズ「STRIX」を中心とした解説で、GTX 970ではGPU温度65℃未満でファンが止まることや、ハードウェアベースでの処理のため、ソフトのインストールが不要なことなどもアピールしていた。

イベントの模様。ASUSのPeter Chen氏などが登場
「STRIX」シリーズは低負荷時にファンが停止するという特徴を持つ。ハードウェアによる制御のため、ソフトのインストールも不要。GTX970ベースの製品は発売中
65℃以下でファンが停止する
同社独自のクーラー「Direct CU II」もアピール
搭載部品は寿命の長さがウリ
GTX980ベースのSTRIXも近日発売予定

PalitW高橋コンビで登場、ウリは「ファン停止」&4K画面×3枚

 Palitは、10月4日、ドスパラパーツ館店頭でイベントを開催。説明をしたのは「改造バカ」こと高橋敏也氏とNVIDIA 高橋一則氏の「W高橋」コンビだ。

 PalitではGPU温度が60℃未満でファンが停止することを紹介。オーバークロック仕様であることや、Mini Display Portが3つあるため、4Kディスプレイを3台接続できることなどもアピールしていた。

Palitは「改造バカ」こと高橋敏也氏とNVIDIA高橋一則氏の「W高橋」コンビで製品紹介
高橋敏也氏の格好は明らかにおかしい(笑
おなじみ高橋一則氏
独自クーラーを搭載したOCモデル「JET STREAM 風」
GPU温度が60℃以下ならファンが停止する
独自クーラーも前世代から変更、3連ファンが2連ファンになり、小型化されたという
GTX 970モデルのスペック
HDMIコネクタが多い他社製品と違い、Mini Display Portを3つ搭載、4Kディスプレイを3つ接続できるのが特徴
GTX 980を搭載した上位モデルも近日発売予定

GIGABYTE「とにかく冷やす」に注力

 11日にイベントを行ったのはGIGABYTEとELSA。

 GIGABYTEがアピールしたのは「“とにかく冷やす”ことに注力した」点。「冷えることでOCできる上限があがるため、自然に最高性能もあがる」というロジックで、600Wの冷却性能をもつ「WINDFORCE 600W」のポイントを解説していた。

「BORN TO GAME」がメッセージだそう
独自クーラー「WINDFORCE 600W」が「とにかく冷える」のをアピールしたいとか
WINDFORCE 600Wの構造
「冷えることでOCできる範囲もあがるから、とにかく冷やす」というコンセプト
技術的なアピールポイントとなっている「コンポジットヒートパイプ」
GTX 970モデルのスペック

ELSA人気の独自クーラー「S.A.C.」をアピール

 ELSAは、独自クーラー「S.A.C.」搭載モデルを紹介。

 冷却性能の高さや静音性、出荷までの丁寧な品質管理なども解説していた。

独自クーラー「S.A.C.」を搭載したGTX 970をアピール
同じく「S.A.C.」を搭載したGTX 980も10月下旬発売予定とか
「S.A.C.」のポイントは静かさと冷却性能、そして扱いやすさ
「S.A.C.」の動作音や冷却性能もグラフで紹介。それぞれのグラフはGTX 760のもの
GTX 970ではないが、普及帯GPUを使った4画面出力モデルも検討しているという