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Broadwell版Xeon搭載のMini-ITXマザーが予約開始

8コア/16スレッドのXeon D-1540などを搭載、ファンレスモデルも

 サーバー向けBroadwellの「Xeon D」ファミリを搭載したマザーボードが近日発売される見込みだ。

 製品は、8コアのXeon D-1540を搭載したSupermicro製Mini-ITXマザー「X10SDV-TLN4F」「X10SDV-F」で、オリオスペックが予約を受け付けている。予価は前者が税込15万円前後、後者が税込13万6千円前後。入荷は4月末頃の予定。

 Xeon Dは、14nmプロセスのBroadwellアーキテクチャを採用したサーバー・ワークステーション向けプロセッサ。Xeonとしては初のSoC(system-on-a-chip)で、10 Gigabit Ethernetや6Gbps SATA、USB 3.0などの機能が搭載されている。

 Intelのサーバー向けSoCとしては、Atomファミリ(Atom C2000/S1200)に続く製品で、Xeon DではAtom C2750の最大3.4倍のパフォーマンスを実現したという。ワットあたりのパフォーマンスも最大1.7倍に向上したとしている。

 現時点のラインナップは2モデルで、8コア/16スレッドのXeon D-1540(ベース2GHz/最高2.6GHz、キャッシュ12MB)と、4コア/8スレッドのXeon D-1520(ベース2.2GHz/最高2.6GHz、キャッシュ6MB)がある。TDPはどちらも45W。

 X10SDV-TLN4FとX10SDV-Fは、上位のXeon D-1540を搭載したサーバー向けマザーボード。小型のMini-ITXマザーながら、X10SDV-TLN4Fでは10 Gigabit EthernetとGigabit Ethernetが各2基装備されるなど機能が充実。一方のX10SDV-Fは、Gigabit Ethernet 2基のみだがファンレスが実現されている。

 なお、10 Gigabit EthernetはSoC(Xeon D)によるもの、Gigabit EthernetはIntel I350-AM2によるもの。

 メモリスロットはDDR4 DIMM×4で、Registered DIMMは128GBまで、Unbuffered DIMMは64GBまで搭載可能。ECC対応メモリをサポートする。拡張カードスロットはPCIe 3.0 x16×1。PCIe 3.0 x4接続のM.2スロット1基も備える。

 上記以外の搭載機能は6Gbps SATA(6基)、USB 3.0(I/Oパネル部、2基)、USB 2.0(ピンヘッダ、4基)など。

Supermicro X10SDV-TLN4F