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Skylakeのラインナップが拡充、TDP65W/35WのCore i7/i5が発売

Core i7-6700Tなど計8モデル、実売2.5万円から

 LGA1151対応CPUのSkylakeのラインナップが拡充、TDP 65W/35WのCore i7/i5シリーズが新たに発売された。型番に「T」が付いた35Wモデルはバルク品で、CPUクーラーなどとのセットのみで販売されている。

 9月2日(水)に販売がはじまったのは、Core i7がi7-6700とi7-6700Tの2モデル、Core i5がi5-6600/6500/6400、i5-6600T/6500T/6400Tの6モデル。店頭価格は税込25,280~44,700円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、すでに発売されているオーバークロック向けモデル「Core i7-6700K」と「Core i5-6600K」はCPUクーラーが別売りだったが、今回発売されたリテールパッケージの4モデルにはCPUクーラーが同梱されている。

 CPUの発売に合わせて、下位のチップセット「Intel H170 Express」「Intel B150 Express」を搭載したマザーボードが各社から登場している(詳細は別記事を参照のこと)。

上位にはないvProとTXTを搭載、内蔵GPUはHD Graphics 500シリーズ

Core i7の価格(税込表記)
Core i5の価格(税込表記)
「T」付きの4モデル
リテールパッケージの4モデル
Core i7-6700Kのパッケージ(右)との比較
Core i7-6700Kのパッケージ(上)との比較

 Skylakeについては、8月5日(水)に第1弾として、TDP 91WのCore i7-6700KとCore i5-6600Kの2種類が発売されたが、今回登場したのはその下位モデル。上位よりもCPUクロックは低いものの、TDPが65W、35Wと省電力性が高く、これらによってSkylakeの選択肢が広がった形だ。

 また、発売当初は明らかになっていなかったマイクロアーキテクチャの概要が、以降に行なわれたイベントのIntel Developer Forumで公開されている(詳細はPC Watchのイベントレポートを参照)。

 ロードマップも発表されており、ラインナップにはCore i3やPentiumといったさらに下位のモデルも追加。また、現時点のラインナップは、HD Graphics 500シリーズを搭載したモデルのみだが、今年の第4四半期から来年にかけて、eDRAMを内蔵するIris Pro Graphics搭載モデルをリリースするとしている。

 今回発売されたのは、TDP 65WモデルがCore i7-6700、Core i5-6600/6500/6400の4種類、TDP 35WモデルがCore i7-6700T、Core i5-6600T/6500T/6400Tの4種類。

 CPUコア/スレッド数・キャッシュ容量は、Core i7が4コア/8スレッド・8MB、Core i5が4コア/4スレッド・6MB。いずれもGPUはHD Graphics 530が内蔵されており、メモリはDDR4 2133とDDR3L 1600をサポートする。

 TDP 65WのCore i7-6700、Core i5-6600は、CPUクロックやTDPなどの一部を除いて、スペックはCore i7-6700K、Core i5-6600Kと同様。一方で、上位にはないvProとTXT(Trusted Execution Technology)が搭載されている。

 TDP 35WのCore i7-6700T、Core i5-6600T/6500T/6400Tについては、CPUクロックだけでなくGPUの最高クロックも同クラスのTDP 65Wモデルよりも低いものの、やはり省電力性の高さは魅力と言える。Core i5-6400Tを除く3モデルはvProとTXTも搭載する。

[撮影協力:BUY MORE秋葉原本店パソコンハウス東映ソフマップ 秋葉原 本館]