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ASUS R.O.G.の発売前製品を使ったOCイベントが開催

オーバークロッカー清水氏がデモ、製品解説のほか極冷時の性能を披露

 ASUS R.O.G.シリーズの発売前モデルを使ったOCイベントが11月28日に開催された。

 製品名が伏せられた状態でイベントは行われたが、マザーボードは海外では発表済みのZ170搭載モデル「MAXIMUS VIII EXTREME」、ビデオカードはツール上から「MATRIX-GTX980TI」と認識されるモデルが使用されていることが確認できた。

 デモを行ったのはオーバークロッカーの清水貴裕氏で、製品の改良点やポイント、クロックの伸ばし方などの解説とあわせ、極冷状態での性能が披露された。

MAXIMUS VIII EXTREME

MAXIMUS VIII EXTREME
シルク印刷から製品名が確認できた
背面パネル
基板上にもOC用のボタンなどを備えている
OC用のコントローラ「OC Panel II」の改良点を紹介
この日CINEBENCHが正常に動作した最高クロックは6.3GHz

 まずデモが行われたのはZ170を搭載したR.O.G.シリーズの最上位モデル「MAXIMUS VIII EXTREME」。海外では既に発表済みのモデルで、国内で発売日は未定。

 R.O.G.シリーズの特徴や、メモリを4本搭載した際にスコアが伸びる特性のほか、OC用のコントローラ「OC Panel II」の改良点などが紹介された。極冷の場合、マザーボードも凍るため基板上のボタンなどに触れなくなることがあるが、「OC Panel II」から操作可能な範囲が増やされたことで、マザーボードが触れられない状態になった際の使い勝手が向上しているという。

 また、Skylakeは液体窒素で一気に冷やすとグリスが剥離しやすいため、温度を下げる時はゆっくり下げる必要がある点なども解説。この日のデモでCINEBENCHが正常に動作した最高クロックは6.3GHz(Core i7-6700K使用)だった。

MATRIX-GTX980TI

ASUSの新型ハイエンドビデオカード
出力ポート
クーラー裏面、ヒートシンクなどは黒く塗装されている
ツール上の表示は「MATRIX-GTX980TI」だった
今回は極冷用に清水氏がカスタムしたモデルが持ち込まれた
FF14ベンチのスコアは26,813を記録

 続いて紹介されたのはGeForce GTX 980 Tiを搭載した新型のハイエンドカード。こちらも型番などは紹介されなかったが、ツール上の表示は「MATRIX-GTX980TI」となっていた、正式な型番などは不明で、国内での発売日なども未定となっている。

 イベント当日はこのカードを極冷用にカスタムしたものが用意され、FF14ベンチマークのスコアはフルHD/最高品質で26,813を記録していた。

 デモは極冷で行われたが、清水氏によると「空冷での性能もかなり高いので、極冷目的以外のユーザーにもお勧めできる」と紹介されていた。

イベント後半は極冷体験会なども実施

極冷OCのポイントを解説する清水氏
急激に冷やすとグリスが剥離してしまうため、いつになくシビアな表情の清水氏
清水氏が持ち込んだ「世界記録を狙うのに必要」というKingstonの特別なOCメモリ
ユーザーが会場で「殻割り」を行う場面も
極冷体験会は清水氏がアシストしつつ来場者に楽しんでもらうものとなっていた

 イベントの前半はASUSの発売前製品のデモと解説が行われたが、後半は来場者が自由に参加できる極冷体験会が行われた。

 来場者持ち込みのPCパーツの使用も許可され、一部ユーザーは持ち込んだCore i7-6700Kをその場で「殻割り」、極冷での性能をチェックするといった場面も見られた。