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NVIDIAの開発向けボード「Jetson TX1」が発売

初回入荷分は予約で完売、予約受付中

 Maxwell GPUを搭載したNVIDIAの新たな組み込みモジュール「Jetson TX1」が発売された。

 オリオスペックにはJetson TX1を搭載する開発向けボード「Jetson TX1 Developer Kit」の国内代理店版が入荷した。ただし、初回分は予約で完売。同店では次回入荷分(4月下旬入荷予定)の予約受付を行っている。

 店頭価格は税抜き86,850円(税込93,798円)。

クレジットカードサイズの「Jetson TX1」モジュールを搭載した開発者向けキット

モジュール自体はクレジットカードサイズ
販売されているものはDeveloper Kit
パッケージ
技術仕様

 Jetson TX1は、2014年5月に登場した「Jetson TK1」に続く、NVIDIAの組み込み用途向けモジュールの新モデル。前モデルと同様に、同社製GPUの搭載により、小型モジュールながら高いグラフィックス性能を謳う点が特徴。

 Jetson TX1のモジュールはほぼクレジットカードサイズで、4コアプロセッサのARM Cortex-A57や4GBメモリ、16GBストレージ、GPUが搭載。GPUアーキテクチャは、前モデルのKeplerから最新のMaxwellへと進化し、1TFlops超の演算能力を持つほか、4K/60Hzビデオデコード、4K/30Hzビデオエンコードも可能としている。CUDAコア数は256。

 今回店頭に入荷したDeveloper Kitは、そのJetson TX1モジュールを基板に搭載し、HDMIなどの物理インターフェイスを使用できるようにしたキット。基板のサイズは17cm×17cm。

 基板が搭載するインターフェイスはHDMI、USB 3.0 Type A、USB 2.0 Micro AB、Gigabit Ethernet(RJ45)、PCIe x4スロット、M.2ソケット(Key E)、SATAコネクタ(信号・電源)、SDカードスロットなど。搭載デバイスはIEEE 802.11ac無線LAN、Bluetoothなど。このほか、電源ON/OFFボタンやリセットボタンも備えており、電源は付属の19V ACアダプタで供給する仕組み。

 付属品はACアダプタ、電源コード、USBケーブル、ゴム製フット(4個)、無線LANアンテナ(2本)など。

 なお、製品写真では、基板は黒いプレート(台)にネジ留めされているが、同店によれば「台も付属する」とのこと。

[撮影協力:オリオスペック]