サハロフ佐藤の相場月報 2013年10月号

直近の動きは横ばい・下落への期待感も、金メッキのメモリがお目見え

　一覧表の通り、1ヶ月単位の価格動向は芳しくない。

　デスクトップPC向け・PC3-12800は、8GB×2枚組が平均1,514円(11.6%)、4GB×2枚組が374円(5.3%)上昇しており、昨年暮れから積み重なった値上がり率は160～180%以上に達した。中心価格帯はそれぞれ14,000～16,000円台、7,000～8,000円台だ。

　ただし、10月19日～26日の最新データを切り出すと、上昇一辺倒ではない実態が見えてくる。SO-DIMMなど一部は続騰しているものの、DIMMはPC3-12800が概ね横ばい、PC3-10600は8GB×2枚組が平均182円(1.3%)の下落という状況だ。「今後は緩やかに下がっていくのではないか」というショップの声に、年末へ向けての期待感がにじむ。

金メッキメモリ「センチュリーマイクロ CK4GX2-D3U2400H/OC」

　ところで、古参の自作PCユーザーなら、白いマザーボードや赤いビデオカードをご記憶の向きもあろう。今回、金メッキのメモリがその列に加わった。センチュリーマイクロのPC3-19200(DDR3-2400)対応DIMM・4GB×2枚組(限定品)で、基板の保護材の代わりに金メッキ処理を施したのが特徴だ。

　静電気や皮脂に弱いため、静電防止手袋が付属しており、メーカー保証はナシ。同クラスのDIMMが11,000円台であるのに対し、ゴージャスな雰囲気を演出する「金のメモリ」は17,800円。BUY MORE秋葉原本店のオリジナル製品で、もちろんコンビニでは売っていない。